表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/27

白雪姫はお散歩に夢中

「おいで、白雪姫」


魔女はいつも通りの“継母(ままはは)”を演じた。

白雪姫は何の疑いも無く、トコトコやって来る。

その様子を、傍らでじっと見つめる狩人。


ーー白雪姫を森に連れ出すのよ。あとは、狩人(おまえ)の力で……。


狩人は、魔女の言葉を思い出した。




「白雪姫。どうかしら、外を歩いてみない? お散歩よ。……え? ダメ? いいえ、狩人(あのひと)が一緒だから大丈夫よ」


白雪姫は目を輝かせた。

父親がどうだ、などと言いつつも、一度持った興味を振り払うことはできない。

白雪姫が外の世界に興味を持っていることを、魔女は知っていたのだ。




憎らしい者を殺す。


そんなこと、できるわけがない。


命一つ頂戴することさえ無理だった自分。


“狩人”なんてーー。


今、目の前にいる少女を亡き者にすることは……。


不可能だ。


「狩人さん、狩人さん。このお花の名前はなぁに?」


とても無邪気な白雪姫。


殺されるかもしれないのに……。


こういうところが赤雪姫にそっくりだ。


赤雪姫……。


…………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ