表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/27

嫌悪の幻

話を聞く魔女の顔は、みるみるうちに涙で濡れていった。


「私が早く助けに行っていれば……」

狩人の言葉を、魔女は手で(さえぎ)った。


「この子はお前を巻き込みたくなかったんだろう。だからわざと外に連れ出した」


「……しかし」


「話によると、赤雪姫は前日に幻覚を見たとか。なぜその日だけ? それまで見なかったのに。……それは、お前と二人きりだったから」


「……どういう事でしょうか」


「“赤雪姫に対する嫌悪感”。それが幻覚を見せる原因。以前の城には多くの人がいた。だから幻覚を見る回数も多かったんだ」


「赤雪姫は多くの人に嫌われていたと……」


魔女はうなづいた。

悲しそうな目をしていた。


「母親を殺してしまったのも、このせいなのか。母親から大きな嫌悪感を捉えた赤雪姫は……」


「あの子には何の罪もない。なのに、どうして。どうして(まこと)の親が……」


魔女は怒りを(こら)えきれないでいた。

周りを包む、負の感情。


狩人は気づいた。





魔女は“彼ら”を(あや)めるだろう。




……と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ