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Father and child
朽ちた夢を前に立ち竦むのは、私が大人になった証拠なのか。
夜の駅前通りでギターを鳴らすストリートライブの若者が、私の顔を見た。
「……親父?」
演奏が止まる。私は息子にうなずき、演奏の続きを促した。
歌う息子。最初は照れたように固かった声が、次第に熱を帯び、やがて大きく夜の街に響き渡る。
一人、二人と立ち止まる人達。
そこで息子が驚いた顔をした。私が歌い出したからだ。
歌う。
そこで私は、確かに蘇る夢の色を見た。
朽ちた夢を前に立ち竦むのは、私が大人になった証拠なのか。
夜の駅前通りでギターを鳴らすストリートライブの若者が、私の顔を見た。
「……親父?」
演奏が止まる。私は息子にうなずき、演奏の続きを促した。
歌う息子。最初は照れたように固かった声が、次第に熱を帯び、やがて大きく夜の街に響き渡る。
一人、二人と立ち止まる人達。
そこで息子が驚いた顔をした。私が歌い出したからだ。
歌う。
そこで私は、確かに蘇る夢の色を見た。