表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/100

のっぺらぼう【赤眼のセンリ番外編】

拙作「赤眼のセンリ」シリーズの200文字番外編です。

 あたしは赤眼のセンリ。芸を売って生計に変える芸人だ。

 秋の夜風に虫鳴く道をぷらりと一人そぞろ歩くと、道陰に泣く娘がいた。


「どうしましたい、娘さん」


「ないのです」


 娘が振り返る。


「私の顔がないのです」


 そのま白いのっぺらぼうをあたしは指で突き返す。


「ほれ、顔だ」


 すると娘の顔に綺麗な目鼻と口が浮き上がり、あたしは手鏡を見せてやる。


「私の顔」


 そう残して娘は消えた。

 顔は女の大事だ。二度とどこかになくしなさんな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ