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そして少女は今日も学校をふける「世界に残されたのはあたしだけ」
学校をふけたあたしは、電車に乗って見知らぬ土地までやってきた。
「なんもねー」
無人駅で降りたあたしは、郵便ポストしかない閑散とした駅前で、ちょっと途方に暮れてみる。あたりは枯木に寂れた冬山で、鳥の一羽も飛んでいない。
世界に残された人間はあたし一人――的な妄想に小一時間ほど浸ってるなう。と坂崎くんにメールすると、
『帰ろうよ、梅田さん』
と言われたので、
『てへぺろ』
と返す。
「さあ、帰ろ」
帰りの電車が来た。
いつの間にか坂崎くんのメアドをGET!していた梅田さん。




