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待合室

 海に浮かぶプラットホームで待合室に一人、私は彼を待っている。

 船も見えない海に飛ぶ、カモメの群れを見送りながら、忘れられた線路にいつか、彼を乗せた汽車が来るのを待っている。

 彼のくれた小さな花を眺めながら、通り雨に虹を浮かべる海を越え、彼がこの待合室に訪れる日を待っている。

 彼を待って私は歌う。


 ――悲しみを奪うように

   過ぎた雨を払うように

   夜道に月を翳すように

   この花をくれたのは

   この花をくれたのは、あなた――

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