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そして少女は今日は学校に通う

テキストポイ「200文字小説コンテスト」参加作品

http://text-poi.net/vote/56/

 久しぶりに授業を最後まで受けたあたしは、教室を出ようとしたところで同級生の坂崎に呼び止められた。


「なに?」


 黙って差し出されたのは欠席中に配られたプリントの束だった。ばつ悪く頭を掻くあたしに坂崎が訊ねる。


「梅田さんはなんで学校をさぼるんです?」


 あたしは目をぱちくりさせた。


「教科書を読むより、人を見る方が面白いから」


 そして手を差し出す。


「また遊ぶ?」


 坂崎の顔が赤く染まる。

 かわいい奴、とあたしは思った。

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