1 プロローグ 英雄の死
*短編くらいの短い連載です。
その日、〝英雄〟と呼ばれたひとりの男が死んだ。
男の名は、パーマル・アン・ウィート伯爵。
王家に忠誠を誓う由緒ある伯爵家、ウィートの名に恥じぬ人物だった。
貴族としての誇りと矜持を兼ね備え、高潔で知性的、弱きを助ける善意に溢れ、自己犠牲も厭わない彼の人のことを人々は尊敬を込めて、いつしか〝英雄ウィート〟と呼ぶようになった。
そんなウィート伯爵の突然の訃報は、上流階級向けの高級紙、さらには労働者階級で読まれる大衆紙でも大きく報じられ、またたく間に王国中に知らされた。
新聞にはこう書かれてある。
『──数多の功績を残した〝英雄ウィート〟ことウィート伯爵は、格式高きあのホテル・ザ・ロワイヤルに仕掛けられた爆弾から逃げ遅れた幼い子どもを救うべく、危険を顧みずひとりホテル内へと入って行った。
幼い子どもはウィート伯爵の勇気ある行動により助け出されたが、あろうことか伯爵がホテルから出てくる前に爆発が起こり、火の手に呑まれた伯爵は帰らぬ人となってしまった。
偉大なる英雄の突然の訃報に、国中が深い悲しみに暮れている……』
たくさんの素敵な作品がある中、目を留めていただき、ありがとうございます。
普段は主に「異世界恋愛」の作品を書いているのですが、今回は少しジャンルを変えて西洋だけど「現実世界寄り・恋愛要素なし・ミステリ要素あり」の作品になっています。
シリアス・復讐を楽しんでいただけると嬉しいです(*ˊᵕˋ*)
(ジャンルは文芸・推理に入れてますが謎を解く本格推理などはなく、ミステリ寄りな感じです)
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