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魔術の才能は無い…?

500年程前、このイリス大陸には二つの国があった、一つはミスト王国、肥沃な大地を持つ自然豊かな地もう一つはガルド帝国、鉱石資源豊かな地、そして魔法の存在があった、二つの国は協力しあい足りない部分を補い共存してきた


しかし、その関係も長くは続かなかった、ガルド帝国は突如としてミスト王国に宣戦布告

豊富な資源を持って武具を作り進攻を開始した、多数の武具、そして魔法、異形の獣さえも従えたガルド帝国の勢いは凄まじく、抵抗もむなしく王都は陥落するかと思われた


しかし、そうはならなかった、天より眩い光の柱がおり、一人の男が現れた、その男は王に光り輝く二振りの剣と新たな力を与え、天に帰った、その剣は一振りで多くの敵を葬り、天を震わせた新たな力は後に魔術と呼ばれ今も伝わっている、王は剣を持って敵の眼前に立ち勇敢に戦い、力を兵に分け与えた、王の奮戦、奮起した兵と魔術によって、帝国は押し返され、やがて多くの戦いの後に帝国は陥落、生き残りはこの大陸の遥か西に逃げ去った、獣は各地に散り、その獣は今も潜み時に人を襲う存在となった

「というところなのじゃが…ルーク、おぬしだけじゃなあ真面目に聞いてくれるのは…」

「あはは…」周りを見ればつまらなそうに聞く子供達ばかりだった、そして隣で気持ちよさそうに寝ている…カインだ

軽いため息をつく老齢の男性、名はエンジといい、この村の先生だ、読み書きや計算、歴史といったものを教えている、エンジは3年前ほどこの村にやってきたようだ。

そして…「やれやれ…仕方ないのう…皆お待ちかねの魔術の話としようかのう」

「よっしゃあ!」 カインが起きた、「相変わらずじゃのう…」既に呆れは通り越し、感心すら覚えた様子だ

「さて、魔術とは先ほどの通り天より授かりし力じゃ、それは子々孫々脈々と受け継がれておる」

あとは才能次第じゃな、と笑った

「そうじゃな、実際にやってみるのが良いじゃろうな、目を閉じて集中するのじゃ、深く深く、内側へ沈むようにの」

それ、やってみるのじゃ、その言葉に一斉に皆が開始する、

深く…深く… 周りの音も聞こえなくなるほどの集中の中でも、何も感じられなかった、自分には才能がないのだろうか…

この時、ルークも含め全員が目を閉じ集中しているなか、エンジだけは見ていた、ルークの手が微かに光を放ったのを。

(やはり、間違いはなかったようじゃな…)

「俺、できたぜ!」カインは成功していた、小さな火が浮かんでいた、正直羨ましかった、他の皆はまだ出来ずにいるようだ

「ほほぉ…、成功するとはのう、正直カインには出来んと思っておったよ、ホッホッホ」「何おうこのクソジジイ!」エンジは笑い、カインは真っ赤になっていた

(これは報告せねばのう、間違いなくルークがわしらの望んだ存在じゃ…)

「さて、今日はここまでじゃ、皆気を付けて帰るんじゃぞ」そういうとエンジは少し急いだような様子でその場を後にした。


「こんにちは!おじさん!」「おお、来てくれたのか!」

帰りに寄ったここは主に木を取り扱う場所だった、この村は豊かな自然に囲まれ、林業、農業、狩猟などを生業としていた

「よし、じゃあ今日は切り倒した木を運ぶのを手伝ってくれ」「わかりました!」

毎日じゃないけど、こうやって手伝いに来ている、体を鍛えるのに丁度いいし、何より…

「よし、これくらいでいいだろう、ありがとな、ほれ」そういうと袋を渡してくる、中身はお金だ

「もうそろそろ来る日だな」この村には月に一度行商がやってくる、その日の為にお金を稼いでいる、陶器のお皿を買ったのもその時だ。

「また来てくれよ!」と言われて悪い気はしない、誰かの為に動くというのは気分がよかった、はい!と応えその場を後にした


家に帰ると、家の前にはルエルとラルドがいた、何やら真剣な表情で話し合っているようだ

「そう…あの子が…」「ええ、エンジはしっかりと見たと…おや、あまり嬉しくなさそうですね?」「そんなことはないわ…この日の為にしてきたことだもの…」

「ん?ルークが帰ってきたようですね、俺は帰りますね」「ええ…」ルエルの表情は少し暗そうだった

「おう、ルーク、帰ったか、あまり姉さんを心配させるなよ?じゃあな!」

ラルドは手を振り帰って行った、「おかえりなさい、ルーク」ルエルは笑顔でルークを迎え入れた「ただいま、ルエルさん、ラルドさんが来るなんて珍しいね」

ルエルは少し焦ったような様子で答えた「え、えぇ、ルークが真面目に訓練していて良い子だって話をしていたのよ」

「そんなことより!ご飯にしましょう!今日も姉さん、腕によりをかけて作ったんだから!」

食事をしながら、今日も一日あった事をルエルに話す、ルエルは時に笑い、驚きながら聞いている、

「ルーク…あのねっ…」ルエルは急に思い切ったようにいうと すぐに言葉を詰まらせた、

迷うような様子を見せ、しばらく沈黙が続いた「どうしたの?」と訊くと、「ううん、なんでもないわ、ごめんなさい」

と、俯いた、それでもすぐに気を取り直したかのように「ご飯の続きにしましょう!」と言うのだった


その日の夜は不思議とすぐに眠りについた、そして夢を見た、眩いほどの夢を



頭痛が痛い!ついでにネムイ!

カインは物分かりが良いのかすぐに理解します うらやましい子だ

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