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はじまり
或る暑い日。
まあ、アスファルトから照り返してくる日光の暑いこと!
「ひっでェな、何なんだよこの蒸し暑い何か、なぁ・・・」
「ねぇ、K介、秘密基地でも造ろうよ!」
「は?お前何言ってンの?暑さで頭イカれたのか?!」
唐突過ぎる提案に思わず、キレ気味に返事をしてしまったが・・・まあ、特にする事もない訳で。
「・・・まあ、いいんじゃねェの?」
「やったー!」
* * *
玉のような汗をかきつつ、K介とH太は基地を造り上げた。
出来上がったのが嬉しく、K介は友達のグループを呼んでパーティーをした。
が、悲劇が起こったのはその翌日のことだった。(続く)