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短編「まえが黒」  作者: 円周率
1/4

はじまり

或る暑い日。

まあ、アスファルトから照り返してくる日光の暑いこと!

「ひっでェな、何なんだよこの蒸し暑い何か、なぁ・・・」

「ねぇ、K介、秘密基地でも造ろうよ!」

「は?お前何言ってンの?暑さで頭イカれたのか?!」

唐突過ぎる提案に思わず、キレ気味に返事をしてしまったが・・・まあ、特にする事もない訳で。

「・・・まあ、いいんじゃねェの?」

「やったー!」

          *   *   *

玉のような汗をかきつつ、K介とH太は基地を造り上げた。

出来上がったのが嬉しく、K介は友達のグループを呼んでパーティーをした。

が、悲劇が起こったのはその翌日のことだった。(続く)

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