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ステータスフルオープン

最初の方、思いついたことを箇条書きに書いてしまった。

余裕がある時に修正するわ。


「天使?」 


「天使は人類が悪魔の脅威にさらされるときに降臨するの。そのおかげでこの世界にいる悪魔のほとんどは浄化されている。特に『七天美徳天使』は、さっき見てた七天大罪悪魔と同じくらいのい強さをしているらしいわよ。ただ、七天美徳天使はほとんど名前が分かってないらしいけど。」


とゆうことは七天大罪悪は七天美徳天使に常に監視されているから下手に暴れることはできないってわけか。てか七天美徳天使って、絶対キリスト教の七大天使のことやろ。

セレナさんの天使の解説を聞いてしばらく、図書館の閉館時間の音楽が流れ始めた。

そのため、俺たちは読んでた本をとっとと直して宿に戻ることにした。


「それで。どうだった?ほしい本は見つかった?」


「見つかったけど、よみおわらなかった…」


「あらら。じゃあ明日も行きましょうか。」


「うん、やったー!」


帰路についてしばらく、宿屋の入り口にティオさんがまっていた。どうやら魔物討伐は成功したらしい。


「おう。帰ったか。」


「ただいま。ティオ。」


「ティオお兄ちゃんただいま!」


「さて、宿に戻るか。」


宿に入るなり、すぐに夕食を頼んだ。

今日の注文は『ホーンラビットの香草ロースト』。

これが、驚くほどにうまい。


皿が目の前に置かれた瞬間、まず鼻をくすぐったのは、角兎の肉から立ちのぼるほのかな野性味。その上にこんもりと盛られた香草が、瑞々しく爽やかな香りを添えている。

村の丘陵で採れるハーブは地属性の魔力をわずかに帯びているらしく、熱を受けて香りがふわりと広がり、一瞬で食欲を刺激してきた。

ナイフを入れると、香ばしい焼き目の下から、しっとりとした淡い桃色の肉が顔を出す。

野兎特有の締まった肉質だが、村の坑道から湧く温泉水に一晩漬け込まれているためか、驚くほど柔らかい。

口に運んだ瞬間、最初に広がるのは、滴る肉汁の軽やかな旨味。

癖はほとんどなく、むしろ上品な甘みすら感じられる。

続いて香草の清涼感が追いかけるように広がり、噛むたびに山の風が吹き抜けるような余韻を残す。

仕上げに回しかけられたハーブ油も絶妙で、わずかな刺激と青い香りが肉を包み込み、後味をきりりと引き締めていた。

食べ終えたころには、満足感が静かに胃の奥から湧き上がってくる。

――初めて訪れた村とは思えない完成度の一皿だ。

前に食べた星麦のポタージュと合わせたら、きっと最高だろう。





さて、腹も満たされたことだし、とっとと温泉に入って寝るとしよう。

この温泉が、また格別に気持ちいい。


近づくにつれ、ほんのりと甘い香りが漂ってくる。

体を洗い、そっと湯に身を沈めると、温泉特有の静謐さが全身を包み込んだ。

湯面には、坑道の天井に咲く『星灯苔』の光が映り込み、まるで夜空がそのまま湯の中に落ちているかのようだ。

揺らめく光が肌を照らし、自分の影すら、不思議な生き物のように歪んで揺れている。

目を閉じると、夜の冷気と温泉の温もりが肌の上で溶け合い、

世界そのものが、ゆっくりと呼吸しているかのような錯覚に包まれた。

ふと目を開けると、湯けむりの向こうで、村の灯りが点々と揺れている。

湯の温もりは、今日一日の疲れだけでなく、胸の奥に残っていた不安までも、静かに溶かしていった。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――





―――のぼせてしまった…


「頭いたい・・・。」


「確かにここの温泉は気持ちいからな。だが長湯しすぎだろ。ほれ、水だ。」


「ありがと」


水を補給したあと、体を涼ませる場所を探した。

案外近くにあった。

そういえば、今の俺の強さは一体どれくらいだろか。

試しにステータスを開いてみることにした。






リュート=アルス


Lv73


HP619

MP446

職業 転生者 剣士

魔法 なし

加護 なし

状態 記憶封印

スキル 鑑定 アイテムボックス 副業切り替え(クロススイッチ)( 槍士 戦士 )

職業スキル 破嵐斬(テンペストスラッシュ)(Lv2)

      パリィ(Lv 10)

      神速連断(ジンス・レンドラン)(Lv3)

      剣閃(Lv 10)

      踏み込み斬り(Lv3)

      二連斬(ダブルスラッシュ)(Lv5)

      蒼閃(Lv4)

副業スキル(槍士)

      払い突き(Lv1)

      始槍(Lv1)

副業スキル(戦士)

      戦意高揚(Lv1)

      鉄壁(ヘビーガード)(Lv1)





しばらく俺のステータスバーをにらみっこしてた時、ティオさんがいきなりとんでもないことを言い出した。


「リュートお前すげー強いじゃん。」


「エッ⁈」


もしかして、自分のステータスバーって見えるの⁈嘘じゃ――ないよね…?


「え、見えるの?」


「うん。」


「本当に?」


「うん。」


やばい!やばい!やばい!やばいよ…!

多分今ので俺が転生者ってことが確実にばれたよな。

そうなったらティオさんはどう思うだろうか。

もしかしたら、〔転生者と記憶封印だけ、ご都合よく見えない〕っというパターンもあるかも…――って期待をするのはやめとこ。

―――だったら、自分の強さを調べてもらうっていう建前で、見せつけるのもありかも。

そうすれば、俺が転生者だってことの説明がしやすくなる。

よし、賭けに出ますか。


「なんて書いてあると思う?」


俺はティオさんに自分のステータスバーを見せつける。


「えっと・・・~なになに?レベルはもう70台なのかよすげえな。普通のガキはまだ一桁台なのによぉ。しかも剣士でありながら副業切り替え(クロススイッチ)を持ってんは五十年に一人の逸材だぜ。おまけに二つも持ってるのはなおさらレアだぜ。あと所持してる職業のスキルの量もすげーな。」


あれ?もしかして、見えてない?


「ねえ。僕の職業剣士だけ?」


「まあそうだな。副業切り替え(クロススイッチ)に入ってる、槍士、戦士はいつでも入れ替えすることができるけどな。」


まさかの〔転生者と記憶封印だけ、ご都合よく見えない〕っというパターン⁈

これは、とてもうれしい誤算だ。説明する手間が省く。

でも、今の俺は並外れた強さをしているらしい。あとほかのスキルについても聞いたりするか。


「ねえ、ねえ。鑑定?っていうスキルと、アイテムボックスというスキルって珍しい?」


「鑑定スキルは案外いろんな人が持っている。ただ、その精度によって珍しさは変わるけどな。特に珍しいのは、対象の名前、情報、ランクなどが分かる鑑定スキル。それは100年に一人いるかいないかのレベルだからな。アイテムボックスも同様。鑑定スキルほどではないが所持者が多いのが特徴だ。アイテムボックスの容量はホーンラビットが一匹ギリギリ入るかわからないほどの小さい物もいれば、逆に大都市を丸々入れることができるほど大きいのもいる。もちろん、大きいほどレア度が高い。」


なるほどね。アイテムボックスと鑑定は限度を考えて、使ったら大して問題にはならないのか。


「あとさ、二人みたいにかっこいい冒険者になりたい」


「冒険者になる資格年齢は残念ながら六歳からだから、今のリュートはむりだな。でも六歳になるまでに俺が飛び切り強くしてから登録してやる。その日が来るまで楽しみにしとるといい。」


「楽しみにしとくよ!」








俺のステータスの話をしてしばらく、宿に戻り、寝ることにした。


「あ~疲れた・・・明日から冒険者になるため気合い入れてがんばりますか!」


それからというもの俺は剣の修行をしていた。

ティオさんはともかくこの村にいるほかの冒険者にもいろいろ教えてもらった。そのおかげでいろんなスキルを獲得できた。でも、どんどんスキルが増えていくからどれ使えばいいかわからなくなってきた。

スキルを合体させて強いスキルを入手することはできるのだろうか?

調べてみるとスキルを合体させて新たなスキルを入手することは通常はできないらしい。

が、スキルレベルはほかのスキルを合体させてレベルを上げることができるみたい。

しかし、「神聖魔法(シン・インベストゥラ)」の獲得時による生物としての進化の最中に自動的にスキルが合体されることもあるんだと。名前かっこよすぎだろ!!

まあ・・・俺には関係ないんだけどもね。

それはさておき、スキルレベルを上げてみることにしたのだ。





剣局、残った剣スキルは破嵐斬(テンペストスラッシュ)、パリィ、蒼閃の三つになった。

てか、スキルレベル上がりすぎじゃね?

特に破嵐斬(テンペストスラッシュ)なんかレベルが60になったのは度肝抜いたよ。

ちなみに副業スキルはまだ二つずつしかないから後回しにした。面倒くさくなったわけじゃないからな。







こんな感じの平和な生活が続いて約二年。俺は6歳になった。

顔はまだ子供っぽいけど男の子寄りの顔つきになってきた。

体も少しは成長した。声に関してはかわいらしい声のままだ。

そろそろ子どもの演技しなくてもいいよな?二年も耐えたんだから別にいいよな・・・?

そんなことはおいといて・・・俺は今、冒険者になるためににギルドに向かうことにしたのだ。

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