初アフリカ大陸がきっかけ
初のアフリカ大陸。
ウルトラトレイルワールドツアー最終戦、ウルトラトレイルケープタウンに出場することにした。事前情報で、暑さ対策、ホコリ対策、乾燥対策が必要と、準備をすすめる。
現地の気候や空気などすべてに適応させるために大会の約2週間前に現地入り。友達に紹介してもらった主催者Stuartの両親宅MaryとJockにお世話になる。
到着初日、3時間弱走りに行く。帰りの時間が薄暗く、少し心配をかけるが、僕の中では、ほぼ時間通りに帰宅。新潟産コシヒカリをはじめ、荷物の半分以上は日本食。肉魚や野菜の買い出しをして毎日自炊。
Maryはだいたい毎日買い物に行くのでよく一緒に連れて行ってもらった。スーパーでこれがいいとか、あそこで買うといいとか本当に親切に教えてくれる。一緒に散歩にいったり、料理をしたり、アフリカのお母さん。
Jockはケープタウン中を案内してくれた。コースについて、観光地、アパルトヘイトをはじめとする歴史、アフリカの経済。移民が集まる、治安上、一人ではいけないようなエリアを見せてくれた。本当のアフリカを紹介してくれた、アフリカのお父さん。
このファミリーと一緒に過ごした日々が、ビフォーコロナ最後の長期海外滞在。
ウルトラトレイルケープタウンは、Nicが思いつき許可申請を行い、それをStuartが支える形で始まった。
今まで世界中の大会に出てきたが、中でもアットフォームながらも組織された印象。僕自身、スカイランナーワールドシリーズを主催した経験から、運営方法は学ぶべきところが多く、特に会場づくりは細部にわたって写真撮影し研究。今後の資料となった。
コースについては、Stuartが細かく地図で教えてくれ、Jockが実際に場所を案内してくれたおかげで、大会当日は楽しむことができた。
朝4時、ヘッドライトをともしながらスタート。一歩、一歩、感謝できることを探しながら、ひたすらマイペースで進み、後半は気持ちよくプッシュし、感動と共にゴール。
総合34位 12:59:58。
南アフリカにまた会いたい、戻りたいと思える、最高のファミリーや仲間との素晴らしい思い出ができた。
普段の海外遠征であれば、ここでストーリーは終わり。
しかし、今回は違った。
帰国後、それまで行っていた50㎞レースから手を引き、新たな挑戦を模索。とりあえず、新たに50㎞レースを立ち上げようと、候補地自治体と会議に臨むも、極めて反応が薄く、大きな違和感。歓迎されていないと感じる。
焦っても仕方ない。大きく深呼吸をして、心深く、自分と対話。そこから出てきた答えは、新たな50㎞レースを立ち上げることではなく、
”ウルトラトレイルワールドシリーズ誘致開催”
だった。
これまで、スカイランナーワールドシリーズを開催し、ワールドシリーズはこれで十分と思っていたが、南アフリカで、ウルトラトレイルケープタウンを見て、100キロ以上で、自分が主戦場とする、ウルトラトレイルを立ち上げるという欲求が心に浮かんできた。
候補地自治体の薄い反応のおかげで、この思いに至ることができた。導きに心底感謝。
僕は本当にラッキーだ。




