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オーバートレーニング症候群

遂に、日本に100マイルレースがやってきた。UTMF、ウルトラトレイルマウントフジ。


これまで、100マイルレースは海外に行かなければならなかったが、国内でも同様の経験ができ、UTMBに向けて、よりよい準備ができる。


走り込み期にあたる冬は、10日に1度程度のペースで、国上山、弥彦山、角田山の西蒲三山縦走路を往復8-9時間。


”優勝、最低でも表彰台”


を目標に準備を重ねた。自宅から片道22㎞を走り、弥彦神社まで行き弥彦山頂まで5往復して戻るといったトレーニングも行った。


しかしながら、大会当日、ここ数年UTMBでも悩まされている、頭フワフワ病発症。原因不明。過剰興奮?脳の血流不足または酸欠?頭がフワフワ、全身力が入らなくなり、途中コースで倒れ込む。なんとか進み続け、結果13位。24時間19分32秒。


冬の4か月間、時には吹雪の中行ったトレーニングはなんだったのか。


”こんなはずじゃない”


悔しさの余り、心の中で発狂じみた叫びを繰り返しながら、休養なしで即トレーニングを再開。UTMF数日後に、粟ケ岳を全力で駆け上がるなど、気違いじみた行動を起こす。


絶対優勝を目標に、賞金レース The4100D マウンテントレイルin野沢温泉への出場を決め、2週間連続で、65㎞、累積標高4100mのコース試走。


ところが、ここでも大会当日は、原因不明の不調で、試走よりも遅いタイムで完走。不甲斐ない結果に、怒りにも近い感情を持ちながら、更なるトレーニングを己に課し走り続けた。


”今年こそは必ず、UTMBで表彰台を”


執念にも似た気持ちを持って欧州入り。そこで異変が起きる。原因不明の微熱。数日間横になり、微熱が下がったと、散歩するだけで発熱を2-3度繰り返す。仕方なく現地フランスシャモニーの医療機関を受診。診断は、


”オーバートレーニング症候群”


野沢での原因不明の不調は既にその兆候だったのか。もしかしたらUTMFも?


体からのメッセージを無視し続け、遂に強制終了。体内のウィルスを殺す薬の処方を受け、微熱が収まったのは、UTMB、2週間前。なんとか回復し、UTMBのスタートラインには立つことができた。


しかし、当然調整不足で完走がやっと。結果は、豪雨によるコース変更でフランス国内の100㎞レースとなり、14時間7分32秒。総合61位。


内心、コース変更でホッとしていた。今年も、目標を達成できずに終わった。

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