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事業家として

泣いて、悔しがっていれば問題が解決するならいくらでもそうしていればいい。


しかし、現実は、更に置いて行かれる。


前に進むしかない。


ぺっしゃんこになったメンタル。穴ぼこだらけの紙風船に、何度も何度も空気を入れる。そう、これまでの人生と同じように。


冷たい雨の中、吹雪の中、ただ、ただ、走る。黙々と。それが唯一の答え。


スキーインストラクターを辞めた初めての冬。スキーに代わる冬の収入源を確保するために、スノーシューイベントを立ち上げた。


夏場は、ニュージーランドで出場した草レースをモデルに、トレイルランナーズカップを新潟市秋葉区などで既に始めていた。


アスリートとしての夢はいつも無残。しかし、初めて、年間を通じ、アルバイトをせず、過ごせるようになったのは事実。事業家としては、確実に前進していることを感じていた。


”隣の芝生は青く見える”


結局、それだけのことなのか。アスリートとして成功しているように見える彼らの中には、従業員として働く姿が多い。


彼れらから見れば、僕の芝の方が青く見えるのかもしれない。ただ、この時は、そんな風に思うことは出来なかった。

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