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9・どうやら大賢者になれそうです


やっと開放されました。


次は魔力量検査があるそうです。

聖王立魔剣学園ではクラスが大きく2つに別けられる。魔法科か騎士科だ。

人は魔力開放と共に魔力量が固定され、この先増えることはほぼ無いそうだ。魔力量を測り、多い者には魔法科を勧めているようだ。中にはそもそもの家系が騎士や魔法を生業にしている者もいるのであくまで個人の自由。騎士科に行っても魔法の授業はあるし、魔法科でも戦闘訓練や魔物討伐もある。騎士科は選択で冒険者や商人も学べる。魔法科は薬学や錬金術などだ。


ドンッ


「痛っ」


「邪魔だよ!僕の前でボーっとしてないでくれる?チッ、僕より目立ちやがって」


魔力測定を行っている部屋に着いてそうそう後ろから誰かがぶつかってきた。捨て台詞を吐きながら居なくなった彼は先生曰く、オースティンと言う名前らしい。王家推薦で入学を許可された一般市民だそうだ。オースティンは小さい頃、まだ魔法が使えない時からオーラが体から漏れ出していたらしい。そういった者は魔力量が多い傾向にあり、幼少より王家が囲い込んでいたそうだ。

そしてあの顔、勿論攻略対象の1人だった。国民に一番多い茶髪に珍しい銀目、弟を匂わせる風貌。ショタと言うやつだろう… なるべく関わらないようにしたい。



「アーノルド・マリアさんいらっしゃいますか?」


遂に番が来たようだ。

呼ばれた方に近づくと、大きな水晶玉が見えた。

検査官の説明では、この水晶に思い切り魔力を流せばいいみたい。前世で言う握力測定の魔力バージョン。


100%がMAXで50%以上あれば魔力量が多いほう。水晶に魔力を流すと自分のオーラ色に水晶の色が変わる。変わった色の面積で%が決まるらしい。

今日の最高数値がさっきのオースティン君。大体80%色が変わり、魔力80と認定を受けたらしい。80もあれば努力次第で大賢者になれる逸材だという。



水晶に手をかざし、思い切り魔力を込める。


ピキッ


?何かよからぬ音がしたので慌てて魔力を一旦ストップ。不味い… 明らかに手のひらの下の所が割れている… どうしよう。


「どうしましたか?」


顔色が変わった私に検査官のお姉さんが心配そうにこちらを伺っている。

重要な事を忘れていた…私さっき女神からギフト貰ったんだった。多分魔力無限スキルのせい。


「痛っ… 水晶にヒビが入っていたようです。最初から!ちょっと怪我をしたようで右手じゃなく左手に替えてもう一度測らせてもらってもいいでしょうか?」


そういってゆっくり右手をどかした。やはりしっかりヒビというか割れていた…


検査官のお姉さんは、あれ?さっき手先が白く光ったような?最初から割れていた?そんなはずは… 上司に怒られる〜と独り言をいいながら水晶を替えにいってくれた。


「では、流します」


今度は魔力調整スキルを使って魔力をほんの一瞬軽く流してみた。


「魔力量70%ですね~素晴らしい」


軽くで70%…

女神様、やり過ぎです!!



教室内、黒いオーラの人 探してみたけど、どこにも居なかった…


私は勧められるがまま魔法科に進みました。





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