戦闘
灯夜と真保は加代が機械を振り回しながら歩いてるのを後ろから付いていっている。
「う~ん、ここじゃない。ここかな?ここにいるのか!?」
加代は柱に機械を向けたりしていた。
「真保、加代はいつもこんなことしてるの?」
「いつもではないのですが、たぶん灯夜がこの部活に入ったので良いとこを見せたいだけだと思います」
「そういうことか」
すると加代がいきなり止まりお腹を押さえ始めた。
「あ、ぁ……」
「加代、大丈夫?」
「うん、いつもみたいにただの腹痛だから」
「そう」
加代は真保とそんな話しをすると灯夜の方に向いて。
「灯夜くんごめんね、私よく腹痛になっちゃうんだよね」
「大丈夫ですよ、保健室行きますか?」
「いや、トイレに行けばいいから真保ちゃんと一緒にここで待ってて」
そう言うと加代急いでトイレに行った。
一方明花はというと加代が持っている謎の機械と行動を見て混乱していた。
(何あの人、一体何してるの?しかもあんなのを見ても二人とも何も言わずに後に付いていくなんて、怪しいわ)
加代がいなくなり明花は近づくために足を動かそうとすると足が前に出ずにバランスを崩して倒れた。足元を見ると半透明の手が床から生えていて明花の足を掴んでいた。
「い、いやああああああああああ!」
大きな悲鳴が、廊下に響き渡った。
灯夜と真保はいきなり後ろから悲鳴が聞こえ振り向くと床から生えている手に足を掴まれ逆さに吊り上げられた明花がいた。
灯夜と真保はいきなり後ろから悲鳴が聞こえ振り向くと床から生えている手に足を掴まれ逆さに吊り上げられた明花がいた。
「いや!?え!何これ!ちょっ!触んないで!」
「明花!?」
「お兄ちゃん!お兄ちゃん助けて!」
「わかった!今いく!」
灯夜が走って明花の所に近づくと突然足元の床から明花を掴んでいた手が出てきた。
「っつ!」
いきなりの事に、灯夜は足を滑らしてしりもちをついた。
手が灯夜に触れるギリギリになった瞬間白い何かが手を切り刻んだ。
灯夜を助けた白い何かの他にも似たようなのがありそれは明花を襲っていた手も切り刻んでいた。
「きゃあ!……あれ?」
掴んでいた手が消え落下する明花を、大量の白い何かが支えてゆっくりと下ろしてくれていた。
それをよく見ると、紙のような素材でできていて、人のような形に切られていた。
「灯夜、明花大丈夫?」
真保が灯夜を起き上がらしてそう言った。
「ああ、なんとか」
「私もこれに助けてもらったし、でこれ何なの?」
明花はそう言いながら、そこらでふわふわと浮いている白い紙を掴んだ。
「それは私達除霊師が使う式神。あれとかを使ってさっきのみたいな人に害をなす幽霊を倒すの」
真保はそう言いながら人差し指を動かして式神を明花の周りに飛ばした。
「じゃあ、さっきの手は幽霊なの?」
「そう、あれは色々な生物の魂が一塊になってできたやつ、そして今の時間が幽霊が凶暴になる丑三つ時でこういう所にも出てくるようになってたの」
真保の話が終わると加代がトイレから帰ってきた。
「いやー、ごめんね時間かかせちゃって。
あれ?その子は?」
「ああ、俺の妹の明花だよ」
「こ、こんにちは、……で、あなたはお兄ちゃんの何ですか?」
さっきあんなことがあったのに、けろっと元気になっていた。
……明花の顔色が怖い。
「私は加代、この文芸部の部長をしてるの」
「へぇ、で、なんでお兄ちゃんはこの部活にいるの?」
「それは今回誘われて見学に来たんだよ」
「なるほどね」
灯夜がそう言うと明花は納得したようで少し落ち着いた。
「じゃ、明花ちゃんも一緒に学校探索と行きますかー!」
加代はさっきまで腹痛だったとは思わないほどに元気になっていた。
「お兄ちゃんが行くなら私も行く」
明花はそう言うと灯夜の袖を掴んだ。
「明花、どうしたら?」
「いや、さっきのがまだいると思うと怖いなーって」
少し口角が上がっているのは恐怖からだろうか。
「だったら私の近くにいた方が安心」
灯夜と明花の間から真保がニュッと出てきた。
「チッ」
明花の方からものすごく黒い舌打ちは灯夜には届かなかった。
その後は反応しない機械を必死にそこら辺に向けながら進む加代を見ながら進むというのが続いただけだった。
「加代、もう時間」
「え?」
真保がそう言うと加代が腕時計を見て驚いた。
「えぇ!もうこんな時間なの!?あ、え、えっと灯夜君達ごめんね、こんなのに長い時間付き合ってくれて」
「いえ、家にいても暇なだけでしたので」
「まあ、お兄ちゃんが良いならいいけど」
「そう言ってくれてありがたいよ。で、今日はこんな変なことしかしてなかったけど、私の部活に入ってみないかな?」
そう聞いてくる加代に灯夜は言った。




