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第2章 地球人 第08話 牧場の娘 出会い

この物語は、我々の世界とよく似た、別の世界の話である。


 死を覚悟した瞬間に『バキ』っていう音と共に目の前の男が悲鳴を上げた。

 時間が動き出し、視界にモップを持った男がいる。

 モップの棒は折れている。

 その男は私をその背中へ動かし、相手の間合いへ入ってきた。

 バイカーの仲間が席から立ち上がると同時に保安官たちが店に入ってきた、マスターが通報したのだろう。

 喧嘩だけなら、皆んな仲良く留置場で1晩のあとは解散でしたが、殺人未遂と過剰防衛の問題で、私と奴とその男は特別に事情聴取し、奴は殺人未遂成立、過剰防衛は私の身の安全を守ったのでお咎め無し。

 保安官はお父さんの兄弟だもん、当たり前だよ。

 保安官が家に電話いれといたので、遅くなっても母は心配はしていないとおもう。

 助けてくれた男は行く宛がないと言うことで、じゃあ家に来なと牧場まで彼を連れて帰る。

 帰りの車の中でチラチラ見たけど、なんか可愛い、目が綺麗だけど、以外は、服もボロボロ、肌も埃にまみれている。

 私の感覚が言うのよ、この人と結婚したい。

 子供が欲しい。

 そんなふうに。顔には出さないけどね。

 彼にはシャワーを浴びさせて、じいちゃんの服を見繕って渡して、部屋に案内して、「おやすみ」と言って、自分の部屋へはいるなりベットに倒れこみ、意識を手放した。


 翌朝、太陽が昇る頃に、彼は起きてて外で体動かしてた。

 何をどう動かしてるかわかんないけど、かなりきつそうな運動であることはわかる、体が細いと思ってたけど、案外筋肉ついてたみたいで見とれちゃった。

 朝飯はいつもの通りパン、エッグトースト、とうもろこし。

 彼は席に座ると両手を合わせて何かを言って、それから器用に日本の竹という道具でつまんで食べてた。

 スプーンも使えるようで普通に使えるけどこのほうがいいみたい。

 そんな彼の食事を眺めながら何かにやけてる自分がいた。

 お母さんは私を眺めてなんか変なの拾ってきてと言う顔だった。

 食事終わって、彼と相談し、金もないしとりあえず行くとこもないよ、ということなので、男での仕事頼むことにした。

 見知らぬ男を雇った訳は、私の感覚がそう言うのよ、「逃しちゃダメよ!」と。


 1から仕事教えてたわ、母がね。


 服装はここら辺のカウボーイでそれなりに見えるよ、牛の世話をしたり、畑の世話をしたり、その他の雑用も作業している彼をずっと観てたけど、非常に真面目でよく働くで、3ヶ月ぐらい経った頃私から彼に結婚を申し込んだ。

 彼は最初は戸惑っていたけど帰るうちもないから僕でよければと言ってくれた。

 とっても嬉しかった。

 彼15歳、私16歳だから、私が姉さん女房よっていうことで照れるんだけど、お互い若いから、即決めちゃった。

 母は、牧場の借金がなくなったら結婚式をあげてもいいよといわれて、頑張ったよ。


高度な文明を持つ知性生命体でも、人と変わりない日常(喜怒哀楽)。


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