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第2章 地球人 第02話 俺 青年期

この物語は、我々の世界とよく似た、別の世界の話である。


 日本は江戸から明治への動乱のなかで、会津藩は戦争で敗戦し、父は、討死。

 母と妹は、早々に離縁し、京都の実家へ身を寄せる。

 私は開戦前夜に父から、勘当され、「好きな様に生きよ」と、父も負け戦は承知しているので、早々に京都へ出したかったが、家老職のしがらみで、ここまで来てしまったことを詫びていた。

 しがらみでがんじがらめな、この国では、自分のやりたいことができないと、私は国をでて、日本を捨てるつもりで、横浜にたどり着く。

 なぜ横浜まで来れたのか、不思議な体験が多々ある。

 道中危機的状況時に心の声が聞こえ、その指示で生きながらえた。


 横浜では、外人の女の子と仲良くなった。

 出会いは、彼女と両親が馬車から降りて店に入る所、浪士崩れがいきなり、彼らに切り掛かるその場に居合わせたんだ、紳士はその狼藉者にステッキで対応したが、相手の刀でステッキは切り飛ばされて、次の動作で彼の肩に刀が振り下ろされる寸前に、私が間合いに入り、小刀で刀の方向を受け流し、腕に小刀の峰で打ち据える。

 狼藉者は、刀を落とし、私を睨むが、「覚えていろ」 と言って、逃げていった。


 私は横浜に着いたばかり、着の身着のまま、汚れ放題です。

 見た目は、先ほどの狼藉者の方がまだ身綺麗です。


 紳士は、私に礼をたどたどしい日本語で話していた。

 どこから来たかとか、命のお礼にここで働け、3食住み込み付きでどうだ、用心棒も兼用してほしいとか、身なりが汚いから、まずはバスに入って身綺麗にしないとな、髪もぼさぼさだし、服はどうしょうか、早速店に行って買い揃えようと、執事に伝え、部屋は、使用人の所でいいなと、まあ、返事をする間もなく、立て続けに話して決めてゆく。

 私もゆく宛もないので、働く口が見つかるし、宿の心配もないから「宜しくお願い致します」と返事する。


 紳士:


 馬車から降りて、妻と娘の降車に手を添えて、店に入ろうとした時、横から「天誅」と叫ぶ、浪士が見える。

 すぐに、妻子の前にでて、ステッキで相手の刀を受けようとしたが、相手は難なくステッキを切り飛ばし、次の動作で、袈裟斬りの体制にはいる。

 防御するすべなし、見込みの甘さに自分が情けない。

 切られる瞬間に、「ガ、キーン」、「バキ」、「覚えていろ」と聞こえて、映画のコマ廻しの様に絵が変わってゆくのを眺めていた。

 私は、これでも元南軍の少尉だった、戦争の経験もある、多少の輩なら倒せる自信はあった。

 しかし、目の前の光景はあり得ない、娘より小さき少年が、大の男の袈裟懸けを受け流したのだ、受けていれば、力負けで切られる程、力の差は歴然であったが、少年は流すことで、攻撃を髪の差でかわし、次に、腕に刀の峰で打ち返した。

 速い早すぎる、少年の体勢は揺るぎなく、次の攻撃に対応するべく、身構えている。

 達人の境地が彼から伝わる。

 ここで攻撃すれば、次は腕が飛ぶと殺気が相手に向かう。

 正直に言おう、「怪物」「恐ろしい」。

 相手が逃げた時、やっと自分を取り戻す。

 少年がこちらに振り返り、「大丈夫ですか」と、にっこり微笑む。

 目が綺麗だ、瞬間に、彼を気に入った。

 どこの誰かも知らないが、ここで別れては一生悔いることになると、自分の心が言う。


 妻:


 そうね、主人が前にいてよくは見えなかったけど、刀だけは見えたわ。

 彼は南軍の将校で体格もがっちりして、頼もしいのよ、

 でも、ステッキが飛んでいた時は、叫んでいたわ。

 血が引くと言うことはこう言うことなのね、フラフラしてきた。


 娘:


 父様に切り掛かってきた、狼藉者の刀が少年の刀で交わされて、腕に刀が打ち下ろされているとこを見たわ。

 すごーい。

 とんでもない、速さだわ。

 振り返った少年はにっこり微笑んでいた。

 格好は乞食同然でも、その目がね、とっても綺麗なの、吸い込まれそう。

 父様は家で雇うと言い出し、早速連れ帰る。

 馬車の中で、片言の日本語と身振り手振りで話す。

 彼は12歳らしい、身長は見た目私より低いから150cmほどかな、体重は40Kg位かな、彼と話している内に内容がだんだんわかる様になってきたんだけど、これ変だよね、彼が私の言葉を真似して話している内に、お互いが通訳している状態から、だんだん話せる様になっているのよ。

 家に着いた時は、片言の英語が話せる様になっていたわよ。

 父様も母様も驚いていましたわ。

 でね、その後がもっと凄いのよ。

 1日で、西洋人になってたの、髪は揃えて、服は使用人より、いい服にしたんだけど、子供服なので、フリルが袖に付いている、あはは、弟ができた。(同い年なんだけどね)


高度な文明を持つ知性生命体でも、人と変わりない日常(喜怒哀楽)。


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