第2章 地球人 第01話 俺 幼少期
この物語は、我々の世界とよく似た、別の世界の話である。
自分で言うのもなんだけど、自分がおかしい存在であることは、
子供の頃から感じていた、見たのも全てが理解できるのだ。
生まれながらにして、父母の言葉がわかった。
耳に入る声、心臓の鼓動、聞くたびに扉が開き、扉同士が繋がる。
音は波、空気の波動、物体の波動、強弱、高低、干渉、声が波の合成であり、
誰の声か、言葉が何を伝えているか、認識ができてしまう。
母が名前を呼んでる。母の心音が心地いい、眠くなる。
体は動かせないし、発声もままならないが、見える物が何と思うだけで、頭の中の扉が開く。
起きている時間が増える毎に、新たな扉が開き、扉同士が繋がる。
初めて開いた本の文字が理解できないが、眺めているだけで、
勝手に分類・系統・相互・補完され、字自体はわからないが、
文章のつながりで予測される解釈が選ばれ最も適した解釈が選択され、
次の文字へと順次繰り返され、読み進める内により理解度が上がる、
間違った選択は修正されより深く理解できる。
幼少期は、遊びに夢中でした、五感に入る情報が瞬時になんであるかが予測される、間違うことも多々あるが、繰り返すことで修正されていく。
何?と思うだけで目の前に答えが出される、膨大な情報の中から最適な回答を用意してくれる。
面白い、毎日新たな冒険をしている。
成長する次第に、俺が普通でない事を知ることになる。
周りからは神童といわれるが、自分の将来を分析したら、
10年以内に死ぬ未来予想がされて、それからは、普通の子供と同じ様になる様にしていった、
3歳で神童から10歳でただの人になる、そのように自分を隠した。
でも時々ポカ(現状分析から未来予想を話す)はするので、親の苦労は大変だったらしい。
生まれた時に頭の中に、
「思うままに生きてみよ」
と頭の中の言葉が今でも気になる。
高度な文明を持つ知性生命体でも、人と変わりない日常(喜怒哀楽)。




