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5.悪役令嬢がうちに来た

 黒薔薇と一緒に自宅に帰宅し、玄関を開けて玄関に入る。少し待ったがなぜか黒薔薇は扉の前でぼーっと立っていた。



「何やってんだ、入ってこいよ」

「ええ、ごめんなさい。久々だったから……」

「なんかごめん……」



 黒薔薇は何やら感慨深い表情をして玄関に上がった。そうか……こいつは友達がいないから人の家に遊びに行く経験があまりないんだろうな……たしか、ちょっと高いプリンがあったから出してあげよう。俺は心に決めるのであった。



「ただいまー、姉さん連れてきたよー」

「きゃー、大地のエッチ、ノックもしないなんてラッキースケベ狙いかしら?」

「姉さんのラッキースケベとか嬉しくないんだけど!! それにちゃんと来るっていったよね!!」

「あらあら悲しい……そんな事言うけどあんたの初恋は……」

「やめてー、俺の黒歴史をばらさないでー!! 俺のお姉さまのラッキースケベはご褒美です」

「え、実の姉に発情とかきもい……」

「どうすりゃいいんだよ!? あんたは暴君か!!」



 俺は声をかけながら姉と俺の共同部屋のドアを開けた。胡散臭い声と共に俺達を出迎えたのは茶髪のショートカットの今風な女性だ。というか姉さんだ。もちろんエッチな恰好ではなくシャツとジーパンというボーイッシュな恰好である。本当に全然エッチじゃない。いや、姉がエッチでも困るんですけどね。もちろん口調もラインとは違い普通である。

 部屋には先ほどまで作業をしていたであろうミシンと、布の切れ端が隅っこに追いやられている。姉さんさっきまで作業してやがったな……



「あの……お邪魔します」



 俺と姉さんのやりとりに驚いたのか黒薔薇がおそるおそると言った感じであいさつをした。まるで借りてきた猫のような黒薔薇の姿は珍しいなと思う。



「お、これが噂の大地の彼女ね、中々綺麗な子じゃない。遠慮せず上がってあがってー」

「違うってば!!」

「違います!!」



 姉さんの戯言に二人して声がはもった。あまりにタイミングがドンピシャだったため、思わず、俺と黒薔薇は顔を見合わせて二人して笑う。その姿を姉さんは「青春だねぇ」と言いながらにやにやと微笑ましいものをみるようにみている。俺の青春は二次元なんだけどな。



「それにしても久しぶりだね、黒薔薇ちゃん」

「ええ、懐かしいですね、お久しぶりです。美琴さん」

「え、二人とも知り合いなの?」

「はっ……?」



 俺の言葉に何故か姉さんは信じられないものを見るかのようにこちらをみたあと、すごい申し訳なさそうに黒薔薇に頭を下げた。



「うちの馬鹿が失礼な事言ってごめんね」

「いえ……大地が鈍感クソ野郎なのは知ってますから……」

「え、ちょっと、何なの? 俺にも教えてよ」

「うっさいわね、あんたは耳障りだから黙ってFG〇の催眠術の同人誌でも読んでなさい」

「俺と黒薔薇への態度の温度差ーーー!!」

「それで、黒薔薇ちゃんはコスプレはどれくらいするの?」

「そうですね……自分の家や部室で楽しむくらいですね」

「なるほど、宅コス派なのね……」



 これが女子会ってやつかぁ? 俺などいないかのように会話をされてちょっと寂しい。あと性癖とかばらさないで欲しい、同級生に暴露されるとか拷問なんですけど!! ちなみに宅コスとは自分の家でコスプレをすることを言うよ。それで自撮りをするんだけど、彼氏の私物っぽいものがうつっていて炎上するコスプレイヤーさんもいるから気を付けてね。



「それでリゼロのエミリアの恰好をしたわけね」

「はい、アニメをみて可愛いなって思ったので……」

「ねえさーん、ちょっとぼかしてーー!! 怒られるかもしれないから!!」

「うっさいわね、うーん、これは既製品そのままみたいね。ちょっと失礼」

「きゃあっ!!」



 そう言うと姉さんは黒薔薇に抱き着いた。え、何なのこれ、いきなり百合ワールドの開園かぁ? 俺が呆然としている中姉さんは黒薔薇の身体をべたべたと触る。



「あの……美琴さん……?」

「よし、大体わかったわ。ちょっと衣装直すから、大地は部屋をでてなさい」

「はーい」



 どうやら、黒薔薇の身体のサイズを測っていたらしい。俺は素直に外に出る。百合ワールドに男は必要ないからな、それはさておき、少し時間がかかるだろうから人数分のコーヒーとお菓子でも準備しておこう。

 姉さんから連絡がきたので俺はお菓子とコーヒーをお盆に乗せてドアをノックする。「どうぞ」という声と共に俺を迎えたのは姉さんと、銀髪の女の子だった。

 部室でみたときも似合っていたが、これは全然違う……まるで、アニメのキャラが三次元に現れたようだ。例えばウィッグがさらさらになっていたり、メイクがコスプレ用のメイクになっていたりと先ほどとはまるで別物だった。あと……俺はマジで別物になっている胸をみる。なにがおきたんだろう……むっちゃ盛られてるぅぅぅーー!! やっべ、黒薔薇と目が合った。またあの人を殺すときに浮かべる笑顔だぁぁぁ!!





「うおおおおお!! 黒薔薇……暴力は良くないと思う……」

「言葉の暴力も良くないと思うわよ」



 嫌な予感がした俺はとっさの判断で黒薔薇の蹴りを両手で抑えた俺は少し呻きながら文句を言う。ちなみにお盆は俺の行動を読んでいたかのように動いた姉さんがかっさらっていった。あの人は未来でもみえんのか?



「俺はまだ何にもいってないよな!!」

「目が言ってんのよ!! ヌーブラで盛ったのよ!!悪い!?」

「悪くないです、まじで似合ってます!!」

「ふっふっふ、コスプレを決めるのは元の顔だけではなく、メイク、ウィッグ、衣装の三種の神器なのよ!!」



 ドタバタしている俺達を楽しそうに見つめながら姉さんはどや顔で言った。確かに、先ほどまでとの違いは衣装は黒薔薇の身体のサイズにぴったりに調整されており、なによりも違うのはメイクだろう。元の黒薔薇の強みを活かしながらキャラクターに寄せられている。遠目でみたら黒薔薇とはわからないかもしれない。



「確かにすごいです……本当にアニメのキャラになったみたい……」



 黒薔薇は嬉しそうにくるくると回ったりポーズをとっている。みえちゃうみえちゃう、そんなに動いたらパンツが見えるぞ!! でも、衣装を着ているポーズをとっている黒薔薇はの笑顔は本当に楽しそうで、綺麗だなって思った。


余裕があったので投稿します。


というわけで新キャラ登場です。コスはマジでメイクで印象変わるんですよね。ちなみにメイクとかテーピングででつり目からたれ目にしたりできます。あとむっちゃめんどいです。女性は毎日やっていて本当にすごいです……


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