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東方龍獣録  作者: 秋
機械龍=マシーナ
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マシーナ?長いからマナね!

人間という名の生き物は殆どの者は、人を認識する時に見た目で決める。

しかし、誰かが友人になりすまして近づいてくるかもしれないが、人間は見た目で判断する。

例を言うと、待ち合わせをする時に何か暗証番号を決め、それを確かめ合う。

というのが一番確かで安全な方法だ。

しかし、なぜ人間は、それをおこたってしまうのだろうか?


ーーそれは機械も見た目で判断するからである、と私は仮設する。




花落からくって、この前虫を触ってたんでしょ?」

「え〜?マジで!?」

「キモくない?」

「それに、無駄に無邪気なところがイラつくよね」

「それわかる!」

人間という生き物は何かを話題にし、切り捨てれないと共感を得られない。

なに、単純なことだ。

私、花落からくが話題にされ、虐められてる。

たったそれだけ……

でも……こんなことが何日もあると流石に精神的に……くるね。




場面は切り替わり、ここは山の中。

1つ簡単な答えが出たので実行しているだけだ。


ーー別に毎回毎回あの子達と会う必要ない


だから、山の中で住処すみかを見つけそこで暮らそうと思っていた。

山の中は木々で覆われており、常に暗闇になっていて、木々から水がポタポタと滴り落ちたりしてほんの少し冷たい。

しばらく暗闇に慣れるまでジッとして辺りを見渡すとある物を発見した。

「綺麗……」

大きな切り株の上に、機械で出来たドラゴンの模型が置いてあった。

大きさは木々に隠れていてわからないが、相当大きな模型だと思う。

ーー近づいてよく見てみたい

そう思い枝をかきわけ、ドラゴンの模型の前に立って思った。

「綺麗でカッコよくて……うん、大きい」

間近で見てみると大きさは予想より大きく、そして綺麗でカッコよかった。


ーー貴方はそれを何に見えた?


誰かが自分に語りかけてきた……

いや、自分が自分に質問をしていただけかもしれない。

だか、この質問はとても必要であり、自分に対する答えと同じレベルの重要な物だと思いしばらく考え込……まずに、速攻で答えた。

「ドラゴンッ!!」

花落の声は山の中を木霊こだまするよう何回も聞こえた後

「了解した、私はドラゴンであり、マスターのしもべ。マスターは人間だと推測、私も人間ベースの体に変更…………変更準備完了」

「わわっ!喋った……!というよりマスター?人間ベースの体に変更……つまり、この声の発信源は、このドラゴンッ!?」

ドラゴンからの音声に驚く花落。

マスターの僕……つまり、私の部下!?

それに人間ベースの体に変更準備完了……ということはーー?

「じゃあ、人間に変化して頂戴」

「了解。完了まで残り24秒」

やはり私がマスター……そしてこのドラゴンが私の僕。

そして今、人間の姿に変化中ということかな?

あれ?マスターって……

「えぇぇぇぇ!?なぜ私がマスター!?」

再び驚く尻餅をつく花落。

喜怒哀楽の激しい女の子、それが村でのあだ名なだけあって驚くことも多いようだ。

「いてて……」

尻餅をついた時に当たった場所が悪かったらしく、お尻を気にしながらドラゴンの方を見る。

そこには、先程あった巨大なドラゴンの姿はなく、黒と白色の髪の毛で、黒色と白色で出来ているロングスカートのメイドさんがいた。

そのメイド服には、ジャラジャとした白色と黒色のアクセサリーがついており、とてもかわいい仕上がりになっていた。

「マスター私の名は【機械龍・マシーナ】と申します。宜しければ、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

「マシーナ……長いから【マナ】ね!私は花落!よろしくね!」

たいして長くないマシーナの名前をマナに改名させ、マナの手を取り握手をする。

「了解しましたマスター、これからは【マナ】と名乗り、この命尽きるまで従うことを誓います」

「了解でっす!」

マナに守ってもらえば恐らく一番安全、それは置いといてもっと重要なことに気が付いた……

「マナ、いきなりだけど命令」

「なんでしょうか?マスター」

そうすると花落は、大きく息を吸って脱力していった。

「食料どうしよう」


二人はとりあえず、山の中から出ることにしたーー

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