バルマンドリア
「ラウム様!どういうつもりですか?!」
おじさんが声を荒げる。
「こやつは紛れもなく密偵ですぞ!すぐさまにでも処刑すべきです!」
「ええ!?」
「そう慌てるな。少し話を聞け。さっき私の毒味係が死んだ。意味がわかるか。」
とんでもない方向に話が進んでいる気がする。
「こやつの不運は伝播する。周りも巻き込んだ巨大な災害規模の物だ。それにどんどんと強くなっているようでも有る。」
そう言えばなんだか気分が悪くなってきた。最初よりももっと身体に力が入らない。血の気も引いてきた。
「そうだ。これを飲んでおけ。神経系の解毒薬だ。」
「そんな高価な物まで!」
なにか青い丸薬をうけとって飲んだ。息ができなくなる直前のようだった。
「それにお兄様方はどうするのです。三名が同じ場所にはいられないのですよ!」
「兄上達には引いてもらう。私の収集物で好きなものを一つずつやると伝えろ。」
「しかし…。」
「あともう一つだ。あのラルクルウッド・ゲーに対抗できそうな者を見つけたとな。」
「!!はっ。」
身体が溶けるように重く痺れて動かない。喉に力がはいらず、話すことが出来ない。
「お主にはこれから私の兵として働いてもらう。もちろん確定事項だ。一番始めに「礼に及ばん」と言った事を全て覆すようだが、その命を拾ったのは私なのだ。使わせてもらうぞ。」
「おゔぁゔぁゔぁ」
「ああそうだ。それに当たって私の本当の名乗りを挙げさせてもらおう。私の名前はラウムルウム・バルマンドリア。この大陸最強の国家バルマンドリアの第三王子だ。」




