永遠の存在。〜ミケ視点〜
色んな感情がグシャグシャになった。
どうして僕は簡単に忘れてたんだ。
どうしてアイツも簡単に忘れてたんだ。
どうして、どうして。
忘却魔法をいつの間にかかけられていた僕らは友人を永遠に思い出せなくなるところだった。
全ての魔力属性の中でも特別な力を持つ光魔法と闇魔法。
知識としては凄いと分かっていたけれど、体験してみて改めて恐ろしく凄い魔力だと分かった。
何の違和感も無く忘れていた。
僕らの日常の中で確かに「何か」は欠けていた。
けれど、いざそれが何なのかを問われても全然分からなくて。
(パッと消えてパッとまた現れたと思ったら…アイツは本当に…!!)
感情が高ぶって涙が止まらないじゃないか。
こっちは聞きたい事が一杯あるんだぞ。
「、」
僕の前にいるウルネロだって、普段は何があっても冷静なのに。
今はいつもの彼女とは正反対。
皆、お前をずっと探してたんだからな。
(ヴァンはコイツらが記憶のきっかけだったんだな…。)
全部を思い出した今、やっとコイツらの正体も分かった。
トワに自分の友達だと紹介された時は開いた口が塞がらなかったし、かなり問い詰めた。
人間嫌いで狂暴な神鳥サリファとグドゥガを友達と呼ぶ人間なんて初めて見たし…。
しかも、妖精王の魔法で体を小さくして貰っているときた。
本当にアイツは…トワは常識というものが通じない人間だ。
(でも、そんなアイツだから…皆、トワの事が好きになるんだ。)
お嬢様っていう自覚があるのか無いのか、いつでも自然体なアイツ。
そんなアイツの側は居心地が良くて…僕が唯一認めたハルト様の許嫁なんだ。
ハルト様の許嫁はアイツじゃなくちゃ嫌だ。
僕がこれからの未来に専属魔術師として仕えたいと思いのはハルト様とトワだけ。
この僕が認めたんだ。
早く戻って来い。
「トワのばーか…ぐすっ…」
恥ずかしくて言ってやらないけど…
でも…今、心から思う。
君を思い出せて…
君にまた会えて本当に良かった。




