43話 再会
西中1年1組 丸山友理奈
前期中間テストまで、あと一週間。初めての定期テストになる。テスト一週間前から、部活動や委員会活動は停止になる。西中も東中もテストの日程は同じ。問題も同じらしい。久しぶりに、愛と一緒に帰ることにした。
愛と部活やテストの話をしながら帰っていると、同じくらいの年齢の私服の女の子二人組が前から歩いてきた。二人とも、知っているような気がする。
「あ~、友理奈じゃん」
ショートカットで日焼けしたあゆみだった。その隣の女の子は少し気まずそうに視線を逸らす。
「あゆみ、久しぶり、えどこの中学なの?」
西中1年1組 真中愛
テスト前は走れなくて、体がなまりそうだ。友理奈に誘われて一緒に帰ってみたら、前方からどこかでみたような、みていないような二人がいた。どちらも第二小で見たと思う。あの窓の大きな部屋で。
「二人とも、どこかで会ったことあるような。第二小のあの窓の大きな部屋で」
友理奈は、あゆみという子との再会に盛り上がっている。あゆみの隣にいる気まずそうな子は答えた。
「もしかしてサポートルームいた? 真中さんだっけ?」
「よく覚えているね、私名前聞いてなかった」
「国際未来学園って学校なんだ。私服で自由な学校。美月とは同じクラスなんだ。二人は西中なの?」
あゆみが言った。
「うん、西中で同じクラス。美月……あの時……」
友理奈はあゆみの隣の子に呼びかける。
小学校の時、何かがあったようだ。
「何だっけ、覚えてない」
美月は視線をそらしたままだった。
「でも、まあ……いいよ。今楽しいから」
美月はそう言って、顔を上げた。




