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来年の学校  作者: たかげるげ
第三章 新制度3年目

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40/43

40話 初めての違う学校 第三小4年1組 佐伯千秋

 今日から4年生、第三小、初めて行く学校。

 学校群になってから、3年が経った。みんな『今年の学校はどこだろう』と、不安になったり楽しみになったりしていた。それを俺はずっと横目で見ていた。

 俺は千尋兄ちゃんのせいでずっと同じ第一小だから関係ないし。ま、第一小目の前だからいいんだけどさ。って思っていた。千尋は体が弱くて、「配慮」ということで同じ学校に固定となっていた。兄弟別の学校も親が面倒なので、俺も学校固定だった。千尋が卒業したから、俺も今年から学校群の対象になった。

 第三小、新しくて都会な学校らしい。楽しみになって春休みに外から見に行ったりもした。だから場所はわかる。中身は知らないけれど。場所はわかるんだよでもさ。


 いきなり登校班の副班長って、なんだよ。普通は前年度のうちにわかるんだけど、副班長予定だった子が急に引っ越したらしい。登校班の最後尾について、皆について行った。


 目の前の第一小を通り過ぎしばらく歩いていると、

「ねえねえ、ここは第三小に行くの?」

 知らない男子に声をかけられた。俺と同じ4年くらいかな。

「そうだけど」

「僕も一緒に行っていい? 登校班間違えちゃった」

「え? ちょっと班長~。」

 俺は最前列の班長を呼んだ。班長の6年生の女子は歩いたまま振り返った。

「あ~横溝くんね。聞いているから大丈夫よ。ついてきて、また間違えたのね」

 あ、そういえば一昨年見たような気がする。クラスは違うけれど、教室間違えたり、遅刻して来たりしている奴いたなあ。

「第三小遠いね、ねえねえ、何年生? 僕4年1組だって」

 その子が俺の隣を歩いている。

「俺、同じクラスじゃん……」


 なんか、ぜんとたなん……ってやつなのか?


 

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