40話 初めての違う学校 第三小4年1組 佐伯千秋
今日から4年生、第三小、初めて行く学校。
学校群になってから、3年が経った。みんな『今年の学校はどこだろう』と、不安になったり楽しみになったりしていた。それを俺はずっと横目で見ていた。
俺は千尋兄ちゃんのせいでずっと同じ第一小だから関係ないし。ま、第一小目の前だからいいんだけどさ。って思っていた。千尋は体が弱くて、「配慮」ということで同じ学校に固定となっていた。兄弟別の学校も親が面倒なので、俺も学校固定だった。千尋が卒業したから、俺も今年から学校群の対象になった。
第三小、新しくて都会な学校らしい。楽しみになって春休みに外から見に行ったりもした。だから場所はわかる。中身は知らないけれど。場所はわかるんだよでもさ。
いきなり登校班の副班長って、なんだよ。普通は前年度のうちにわかるんだけど、副班長予定だった子が急に引っ越したらしい。登校班の最後尾について、皆について行った。
目の前の第一小を通り過ぎしばらく歩いていると、
「ねえねえ、ここは第三小に行くの?」
知らない男子に声をかけられた。俺と同じ4年くらいかな。
「そうだけど」
「僕も一緒に行っていい? 登校班間違えちゃった」
「え? ちょっと班長~。」
俺は最前列の班長を呼んだ。班長の6年生の女子は歩いたまま振り返った。
「あ~横溝くんね。聞いているから大丈夫よ。ついてきて、また間違えたのね」
あ、そういえば一昨年見たような気がする。クラスは違うけれど、教室間違えたり、遅刻して来たりしている奴いたなあ。
「第三小遠いね、ねえねえ、何年生? 僕4年1組だって」
その子が俺の隣を歩いている。
「俺、同じクラスじゃん……」
なんか、ぜんとたなん……ってやつなのか?




