18話 4者面談 第二小5年2組 柏原美月
年度末の3者面談、ではなくて4者面談。
私とお母さんと、担任の上田先生と、サポートルームの泉先生。その4人でサポートルームでの面談。
教室で3者面談にすると言われたけれど、今更教室なんて行きたくない。学校の様子は、上田先生より泉先生の方がわかるから、と泉先生も来た。
机の上には、まっさらの振り返りシート。何も書くことないもんね。
「美月さん、給食登校できていますね。どんな給食が好きですか?」
上田先生が聞いた。
「揚げパンとかさんまのかば焼きとか・・・」
「そっか。おいしいもんね。学校行く日は、好きな給食で決めるのかな」
「給食もそうだけど、お母さんの都合もあるし」
「だいたい週一くらいの登校できていますね。」
と泉先生。
「私の仕事の予定と、本人の食べたい給食があればなんでだいたいそのくらいです。」
「送迎大変じゃないですか?」
「そうなんですよね、仕事が休みでないとできなくて」
お母さん、そうなんだ・・・・。
「給食ならひとりで行けるのに」
私はそうつぶやいた。
「一人で大丈夫そう?来年から第一小だったわよね。」
「はい。行けます」
「じゃあ、校長先生に許可取ってくるね。お母さんもそれで大丈夫ですか?」
「それから、これ」
泉先生はプリントの束を、お母さんに差し出した。国語や算数などの学習プリント。カラーの単元テストもある。
「給食の前に一枚だけ、ってやってもらっていたんです。授業出てないのに、とてもよくできています」
そうだったんだ。私はただ給食まで暇だったからやっていたけれど。一枚だけといわれても気づくと何枚か書いていた。
お母さんはちょっとびっくりしたようだった。
次の三色ご飯の日、校長先生がサポートルームに来た。
「柏原さん、一人で学校来てもいいですよ。車には気を付けてね。第一小の先生にも言っておくね」
と言われた。




