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愛しきコッペリアと共に

山奥でイカれた男が自殺したせいでせっかくの休日が潰れてしまった。


迷惑な話だ。


死んだ男はとある資産家の息子で大学卒業後は親の会社でそれなりのポストにつく予定でいたらしい。表向きはまったく自殺する理由はない。


だが、それでも男は自ら命を絶つことを選んだのは何故か?


それは簡単な理由だった。


心底愛した女との結婚を反対されたからだ。


資産家の息子ならば親もある程度は選びたいだろう。金に群がってくる人間などごまんといるのだから。


しかし、今回は男は父親に反対されるような悪女を愛してしまったのかと言うとそういう訳ではない。


”AI”を愛してしまったのだ。


自殺するまでというのは珍しいが、それでも昔から一定数存在する。


まあ、絶対に自分を裏切らない確信があり、自分の好みの受け答えをしてくれて、姿も変えられるなんてハマってしまっても仕方ないだろうなと思う。


先程から目を通してるサイトを見るに一定数同じ趣味の人間は居るようだし。そんな事を考えながらAIを好みのダッチワイフにカスタマイズする方法が綴られたそれを適当に流し読みする。


なにせ、他人の性癖に死ぬほど興味が無いので。


「先輩!何か進展ありました?」


元気よく声をかけてきた後輩はこちらが答える前に画面を覗き込みゲロ吐きそうな顔をする。学校でAIを対して性の対象にする事がどれ程倫理的に間違っているかを徹底的に教育されるので優等生の後輩にはきつかったのだろう。私も、死んだ男も同じ教育を受けたのにこんなにも反応が違うとは面白い事だなと思う。


「すげぇ顔してんな。とりあえず、この事件は俺が調べるからお前別の事してろよ」


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