第84話 VSナーグ ”強制”
遅くなり申し訳御座いません。
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ナーグ (17) ♂ 人間族
【洗脳】、【呪い】
レベル:18
職業:魔剣士
筋力:247(767)
体力:255(655)
耐性:250(770)
敏捷:224(624)
魔力:215(615)
魔耐:211(611)
運 :136(0)
称号
魔剣の使い手(第ニ強制解放)
スキル
剣術、筋力・耐性強化:6、全強化:20(魔剣強制付加)、強制解放(呪縛付与)
特有スキル
ステータスチェック(自)
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(なんなんだよこれ…)
ナーグのステータスが前回と比べて明らかにおかしかった。
その中でも明らかに怪しいスキルを詳しく確認する。
強制解放(呪縛付与)
一定の条件を無視し力を強制的に力を解放させるスキル。
(このスキルを取得した者は一定の解放条件を満たさずに力を手に入れられるが、無理に力を解放した分だけ身体に大きな影響を及ぼす)
(やっぱりコレのせいか)
『強制解放』、このスキルがナーグを急激に強くさせた原因だった。
(前にはこんな危ないスキルはなかったよな。ナーグはどうやってこのスキルを取得したんだ?)
そう考えていると
「ハァアーー‼︎」
ナーグが殺気を込めて勢いのある突きを胸目掛けて突きを仕掛けてきた。
ナーグのステータスは前回と比べて格段に上がってはいたものの俺のステータスにはまだ差があり、『風の剣』と『火の杖』を上手く使い容易に突きを左に逸らし、そこから『火の杖』でナーグの横腹に一撃をかます。
「グッ…」
操られているナーグは苦しい表情を浮かべながらも、直ぐにその場から離れてから距離を置く。
(あいつも無理矢理操られてるんだよな。だったら早くなんとかしてやらないとな)
そう思いながらも、今は敵であるナーグの動きを注意深く警戒する。
(何だアレ?)
そうしていると、ナーグの右手首に嵌められていたあるモノが目に付いた。
それは黒色の腕輪であり、何だか禍々しいオーラを放っていた。
俺はその腕輪を『鑑定(極)』を使い、鑑定してみる。
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・呪縛の腕輪
所有者に強力なスキルを与える。しかし、力を与えられると同時に所有者は大きな代償を
伴い。一度身につけたのなら、特殊な方法でなければ取り外しができない呪われたマジックアイテム。
効果
・『強制解放』付与
代償
・『運』のステータス値を『0』に固定
・付与スキルの強制発動
・所有者が伴う身体へのあらゆる負担の増加
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その黒い腕輪はとんでも無くヤバイ代物だった。
(早く止めてやらなきゃ取り返しがつかなくなるな)
そう判断した俺は直ぐに行動をとる。
「『解除』、『タロットマジック』小アルカナ、金貨」
『火の杖』を異空間に戻し、代わりに『土の金貨』を20枚を空いた左手に持つ。
「『風斬』‼︎」
そして直ぐに呪文を唱えながら振り上げた『風の剣』を振り下ろし、ナーグに向けて風の斬撃を放つ。
目の前に迫り来る斬撃をナーグは魔剣を盾代わりに使い正面から受け止める。
「オラァーー!」
風の斬撃をナーグは魔剣で一掃し、前方にいる俺に視線を向ける。
「‼︎‼︎」
しかし、その視線を向けた場所には俺の姿はなかった。
「『風球』‼︎」
ナーグが斬撃を受け止めている間に『隠密』を使い気配を隠した俺はナーグの背後に忍び寄っており、ナーグの背中に剣先を向けて風の球を放つ。
風の球はナーグの背中に直撃し、そのまま十数メートル先に吹き飛ばす。
「ハァアーー‼︎」
吹き飛んでいったナーグは地面に倒れ込みながら着地するも、直ぐに起き上がり魔剣を構えたまま此方に向かって走り出してきた。
此方に向かって走ってくるナーグに対して俺はその場から動かず、ある瞬間を待つ。
そして、俺が風の斬撃を放った地点にナーグが差し掛かったその時。
「『土壁』」
俺が呪文を唱えたその瞬間、ナーグの目の前に高さ10メートルはある土壁が立ちはだかる。
「…ッ⁉︎」
目の前に突然現れた土の壁に驚くナーグだったが直ぐに後退する。
「‼︎‼︎」
しかし、後退した先にも土壁があり後ろに逃げることが出来ず、そんなナーグを更に左右を土壁が退路を完全に塞いだ。
実はナーグの背後に忍び寄る前に『土の金貨』に魔力を多めに込めてから辺りに一帯にばら撒いていたのだ。
<ガキン>
囲まれたナーグは脱出しようと中から魔剣で土壁に何度も攻撃を繰り返しているが土壁はナーグの攻撃に対してビクともしなかった。
『土の壁をそんな風に使われるとは興味深いですね』
今まで黙っていた声の主が興味深そうに声をかけてきた。
「オイ声の主‼︎さっさとナーグの洗脳と呪いを解除しろ‼︎」
俺は声の主にそう要求する。
『なるほど。貴方は『鑑定』もお持ちでしたか』
要求に対し無視をし、声の主は自分のスキルを解析し始めた。
『私が知る限りでの貴方の所有するスキルは『ステータスチェック』、『隠密』、『鑑定』、『気配察知』、『念話』、『アイテムボックス』。そして聞き覚えのない魔法、『タロットマジック』。人間族としては珍しすぎるスキルを沢山お持ちで、私は貴方を本当に化け物だと思います』
「そんなことはどうでもいいから、さっさとナーグの洗脳と呪いを解除しろ!」
化け物とは前から言われているからもう慣れている、それよりも俺は早くナーグの洗脳と呪いを解いてもらいたかった。しかし
『何を言ってるんですか貴方は?まだ貴方は本気を出し切っていませんよね?でしたらまだ終われませんね』
「そっちこそ何言ってんだ?俺があの土壁を解除しない限り、ナーグはあの中から出てこれないんだぞ」
そう言いながら俺は土壁のほうに耳を傾けると未だにナーグは魔剣で土壁に攻撃を繰り返している音が聴こえてくるも、土壁はそれでもビクともしていない。
『確かに今の状況では貴方の本気を測れませんね』
「だったら諦めて出てこい!」
『そう焦らないでください。私は『今の状況では』と言いましたよね。この言葉の意味わかりますよね』
「どう言う意味だよ。一体何をするつもり…‼︎、おいあんた!まさか⁉︎」
尋ねようとした瞬間、あることが俺の頭の中をよぎった。
『そのまさかですよ』
声の主がそう言った次の瞬間。
「グゥアアァアアアーーーー‼︎‼︎」
「ッグ‼︎⁇」
突然、耳を塞ぎたくなるほどのバカデカイ、まるで怪物のような叫び声が森一体に轟く。
両手で耳を塞ぎながら自分はその叫び声が聴こえてくる方向に目を向けると、そこにはナーグを囲んでいる土壁があり、その時だった。
<ドカーン>
ナーグを囲んでいた土壁が突然爆発。
その際に発生した爆風に俺はその場から数メートル先まで吹き飛ばされ、森に生えていた木に強く打ち付けられてから地面に寝そべる感じで倒れこむ。しかし、風の鎧を見に纏っていた為に外傷は無かった俺はその場で直ぐに起き上がり、土壁があった方を向く。
そこは砂煙が舞っており、砂煙がだんだんと治まってくると同時に、土壁の残骸がそこら一帯に散らばっていた。
そして砂煙が晴れた時、俺の目はあるモノを捉えその瞬間、ある感情が俺を襲い全身に鳥肌をたてた。
その感情とは『恐怖』であった。
ナーグの扱う魔剣には第一解放から第五解放までの五段階がある。
俺がさっきまで戦っていたナーグは第二解放の状態であり、全解放の状態では無かった。
『『今の状況では貴方の本気を測れませんね』』
声の主が言ってた、その言葉が頭をよぎり、俺は顔を顰めつつ、恐怖で震えている手に力を込め、『風の剣』を構える。
その構えた先には荒い呼吸を繰り返し、此方を睨みつけてくるナーグそっくりな怪物がいた。
次回から、投稿するペースを一週間に二回か三回にしたいと思います。
今までに比べ頻度が下がりますが投稿はちゃんと続けますので応援をよろしくお願いいたします。




