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タロット占い師は神様に殺され異世界転生  作者: マロンさん
第2章
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第55話 宝の持ち腐れ

今回は短めです。

新しくシルフィアを家族として初めて迎えた朝の6時、俺はいつも通りに鐘の音で目が覚めてから恒例になりましたフールからの目覚めのキスを数十秒間した後で上体を起こした。

正直に言うと身体が特に下の方がかなりシンドイです。


「フア〜ア、…おはようフール」


「おはようございます礼治様」


大きな欠伸をしてからフールに挨拶をし、フールも満面の笑みで挨拶を返してくれた。

一方でシルフィアは俺の右隣でまだ寝ていた。

まあ昨日は凄く泣いていたから疲れているんだろう。

だけど朝ご飯はなるべく家族みんなで出来たてを食べたいのでシルフィアを起こすことにした。


「おーいシルフィア。朝だぞー起きろー」


シルフィアの身体を揺すり、声をかけながら起こす。


「ムニャムニャ……レイジ様…そこはダメです♡…」


「ブフーーーーー‼︎」


シルフィアはそんな寝言を吐いたので思わず噴き出してしまった。


(この娘はなんて夢を見てるんだよ⁉︎)


「ウ〜ン?アレ、ココどこ?」


するとシルフィアは目を覚まし、身体を起こすも脳が覚醒していないのかまだ寝ぼけていた。

シルフィアは辺りを見渡し俺と目が合った瞬間。


「‼︎…おおおおはようございますレイジ様‼︎」


その瞬間、シルフィアの脳は覚醒し、慌てて挨拶をしてきた。


「おはようシルフィア。昨日はちゃんと眠れた?」


俺もシルフィアに挨拶を返した。


「ハイ‼︎レイジ様の御厚意で久し振りにちゃんとした睡眠をとることができました‼︎本当にありがとうございます‼︎」


シルフィアは顔を赤く染めながら頭を下げた。


「それは良かった。じゃあ着替えてから下に降りようか」


「あのレイジ様?眼鏡は如何されたんですか?」


ベットから降りようとした時にシルフィアがそう尋ねてきた。

その時の俺はまだ眼鏡を外したままだった。


「そういえば忘れてたな」


<ポン>


「‼︎‼︎」


シルフィアは驚いた。なぜならさっきまで俺は眼鏡をかけていなかったのに何時の間にか眼鏡をかけていたからだ。

そんな驚いた顔をしているシルフィアに種明かしをした。


「急に眼鏡が現れたのに驚いたみたいだけど実は今までこの眼鏡は自分のスキル『マジックボックス(極)』を使って異空間になおしてたんだ」


そう、俺の所有しているスキルである『マジックボックス(極)』は生き物以外ならなんでも収納できるだけではなく、自分の取り出したい物を取り出したい位置を頭の中でイメージすることでその位置に取り出すことができる。

つまり寝る時に眼鏡を異空間になおし、起きた時は頭で眼鏡をかけるイメージをすることでイメージ通りに眼鏡がかかる状態になる。

これだと眼鏡の置き場所に困らずにすむ為に俺は異世界に来てからずっと眼鏡は異空間にしまうようにしていた。

宝の持ち腐れ感が半端ないがこの際便利なのでよしとしよう。


「『マジックボックス』のスキルを所有しているなんて流石はレイジ様です‼︎」


説明を終えるとシルフィアが尊敬の眼差しを此方に向けてきた。

この世界では『マジックボックス』のスキル所有者は結構珍しい分類らしい。

まあその話しはもう置いとくことにした。


それからはベットから降りた後で何も言わずにフールが『クリーン』を使い身体とシーツの汚れを取ってから一階に降り、ラルファさんとミネットさんに挨拶をしてから朝食を食べ部屋に戻った。

因みにフールが『クリーン』を使った時にシルフィアが何故か悲しい顔をしたので如何したのかを尋ねてみたら。


「私からレイジ様の残り香が消えました」


と、まるでこの世の終わりだって感じの声で返答してきた。


「そ、そうか……」


俺はこうしか言えずに、またシルフィアが匂いフェチであることを自分はその瞬間に知った。


まあそんなこんながあったが、俺達三人は今、部屋の中にいた。


「じゃあフール。いってらっしゃい」


「いってまいります礼治様、シルフィアさん」


「いってらっしゃいませフール様」


フールと挨拶を交わした後でフールは昨日と同様に頰にキスをしてから異空間に戻っていった。


「よし、フールが異空間に戻っている間にシルフィアには色々と話しとかないとな」


「ハイ!レイジ様の全てを教えてくださいませ‼︎」


シルフィアには既にフールが俺の使い魔の聖霊であることを教えていたのでフールが異空間に一時的に戻る時は然程驚いていなかった。

それからはお互いにベットに腰を下ろしてからフールが戻ってくる間にシルフィアに俺が異世界から転生したこと、自分の所有しているスキルや称号、またここまでの経緯を説明し始めた。

新しく大アルカナが登場します。次回をお楽しみに。

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