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タロット占い師は神様に殺され異世界転生  作者: マロンさん
第2章
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第48話 奴隷契約

シルフィアが泣き始めてから約一時間後、シルフィアは泣き止み落ち着きを取り戻した。

俺はそれから部屋の扉に向かい扉を開けてから部屋の外に待機していたボグレスさんや他の従業員さんに声をかけた。


「お待たせしましたボグレスさん。シルフィアは俺が引き取ることに決めましたのでよろしくお願いします」


「そうですか。彼女はフェンリルの獣人なので戦闘面で活躍が期待できますし、また処女であり、病気もないのでどちらの面でも大丈夫でしょう」


「ブフゥーーー⁈」


ボグレスさんの爆弾発言に俺は思わず吹き出してしまった。


(ボグレスさんは何を当たり前の様に言ってんだ⁉︎シルフィアは『性処理奴隷』じゃないよな⁉︎じゃあなんでそんなこと言ってんだ⁈)


「あのレイジ様、どうかなさいましたか?」


頭の中が軽くパニックしている時にパニックの元凶であるボグレスさんが話しかけてきた。


「あのすいませんボグレスさん。俺はシルフィアを『戦闘奴隷』として買うんですよ?なんで処女やら病気やらの話になるんですか?」


(まあ病気がないのはいい情報だけど)


そう思いながらボグレスに質問をした。


「ああ、そう言えばレイジ様は奴隷について詳しく知りませんでしたね。これは説明を怠ってしまい申し訳ございませんでした」


ボグレスさんは俺が奴隷について詳しく知らないことを思い出し、謝罪してから奴隷についての説明を始めてくれた。


「確かに奴隷には『戦闘奴隷』、『一般奴隷』、『性処理奴隷』、『犯罪奴隷』の四種類あります。その中でも『性処理奴隷』はその事に関して主人に夜の奉仕を行う奴隷であります。しかし、『性処理奴隷』だけが夜の奉仕を行うとは限らずどの種類の奴隷でも女性でお若い場合は主人に奉仕するのが当たり前ですよ」


ボグレスさんは若い女性奴隷につい俺自分に詳しく説明してくれた。


「唯、『性処理奴隷』以外の奴隷は奉仕につきまして嫌な態度を取る方が多いのですが、何分奴隷なので主人の命令に従わなければいけませんので無理矢理でも女性奴隷は主人に犯される場合が多いのです。しかし中には主人の奉仕を自ら行う場合もあります。レイジ様は彼女を、シルフィアを奉仕させることは考えていないのですか?」


ボグレスさんは一通り女性奴隷について説明した後で俺にそう尋ねてきた。


「俺はシルフィアの気持ちを尊重します。確かにシルフィアは可愛いく魅力的でなんと言いますか見た感じからおっとり系の女性で正直に言うと男の俺はシルフィアとそうしたいと思ってしまいます。しかし、シルフィアがそういった気持ちがない限り俺はシルフィアと一線を越えるつもりはありません」


俺はボグレスさんに自分の気持ちを馬鹿正直に話した。


「レイジ様は本当にお優しいお方でございますな。今回はレイジ様に助けて頂いたこと、レイジ様のお考えに敬意を表すこと、またこれからも奴隷商『ボグレス』を御利用して頂くためにも本来なら大銀貨8枚のところを半額の大銀貨4枚、40,000ナグルで人財(・・)派遣(・・)させて頂きます」


ボグレスさんは俺のことをいたく気に入ってくれたらしく半額でシルフィアを譲ってくれると言い出した。

因みにここにもボグレスさんの『奴隷をモノとして扱わずちゃんと人として接する』っという信念が込められており『奴隷を売却する』でわなく、『人財を派遣する』という言葉を使っていた。


「そんな値引きしてもいいんですか?俺はまだお金に余裕があるので大銀貨8枚は払えますよ」


俺は元の値段を半額にまで値引きされたことに驚き、また馬鹿正直に話してしまった。


「それでしたらそのお金は彼女の衣食住に当てて下さいませ。またそんな馬鹿正直に話されますと私以外の商人に足元をすくわれますのでお気をつけ下さいませ」


俺の発言に対してボグレスさんはそのお金はシルフィアの為に使うことと、その一つの発言が災いを招くことを教えてくれた。


(ヤバイ。ボグレスさんが奴隷商人じゃなくて神父様に見えてきた)


ボグレスさんが何処かの国の神父様と錯覚してしまった。


「どうかなさいましたかレイジ様?」


突然黙り込んでしまった俺に声をかけるボグレスさん。


「っあ、すいませんボグレスさん。俺はこれからずっとシルフィアを大切にしていきます。それにまた人財が必要になったらボグレスさんのところで雇わせていただきます」


我に返った後、シルフィアを大切にすること、また奴隷が必要になった時は利用させてもらうことを伝えた。


「それはそれは大変嬉しい事でありますね。それでは早速奴隷契約の準備に取り掛かりましょうか」


俺とボグレスさんの会話が終わり、ボグレスさんは奴隷契約の準備に取り掛かり始めた。

奴隷契約は他の部屋で行われるらしく俺とフール、そして新しく家族になるシルフィアとシルフィアが逃げ出さない様にと従業員さんの人が後ろを歩き、先頭を歩く奴隷契約を結ぶ場所まで案内してくれるボグレスさんの計五人で目的の部屋まで向かった。


その時フールは自慢の胸を押し付けながら左腕を抱きしめてきたのでそれに対して俺はポーカーフェイスを保つ為に気力を最大限使っていた。しかし、そのせいでシルフィアがずっと俺に熱い視線を送っている事に俺自身、全く気付かなかった。


そうやって五人は受付のある一階に戻ってきた。

ボグレスさんは書類を取りに行くと受付カウンターに入りその奥の部屋に入っていき、それを見送った後、逃げ出す気などないシルフィアの監視役を務めていた従業員さんが階段のある方から見てカウンターの向こう側にある部屋に案内してくれた。


部屋に入ると中の部屋も壁は黒をベースにした部屋で白色で革製のソファーと台がガラス貼りのテーブルが黒と白のゼブラカラーの絨毯の上に置かれていた。


俺達は長めのソファーに左から言ってフール、俺、シルフィアの順番に座り、不必要だった監視役兼案内役だった従業員さんは俺達の座っているソファーの後ろにある壁に寄りかかり立っていた。


それから数分してから手には色々な書類を持ってボグレスさんが部屋に入ってきた。


「お待たせしましたレイジ様。今から奴隷契約を結ぶ前に色々と説明をさせていただきます」


「よろしくお願いしますボグレスさん」


ボグレスさんは俺と向かい合わせになる様に空いている一人用のソファーに座り話しながら俺に書類を渡してきた。

それに対して俺は書類を受け取った後ボグレスさんにお辞儀した。


それからボグレスさんは奴隷契約についての説明と契約以降の奴隷についてのルールをシッカリと説明してくれた。


内容は次の様になる

・奴隷の主人は奴隷の衣食住を必要最低限養わなければならない。


・奴隷が問題行動を起こした場合は奴隷の代わりに主人が責任を問われる。


・主人が奴隷に対して不必要に痛めつけた行為が発覚した場合には主人から奴隷の所有権を剥奪、また奴隷契約時に支払われた金額の倍の罰金がかせられる


・『戦闘奴隷』、『犯罪奴隷』が冒険者登録をする際は、主人がEランク冒険者までなら主人と同じランク扱いになり奴隷専用のギルドカードが発行される。尚、奴隷のギルドカード発行の際には奴隷契約時に奴隷商から渡される『奴隷身分証』と『奴隷所有権証』を提示しなければならない。


といった感じで他にも色々と決まりがあるが今は省く。


「以上が規則になりますのでくれぐれも、注意をしていてください。それではレイジ様、契約金をお支払い下さいませ」


「はい、大銀貨4枚ですよね」


ボグレスは説明を終えると俺はボグレスさんにシルフィアの契約金(=奴隷の買い取り金額)である大銀貨4枚(40,000ナグル)を金貨1枚(100,000ナグル)支払ってからお釣りの大銀貨6枚(60,000ナグル)を受け取った。


「確かに受け取りました。それでは最後にこの書類にサインをしていただいた後に彼女のつけている首輪の石が埋め込まれていますのでそこにレイジ様の血をお付け下さいませ」


俺はボグレスさんに言われるがままに書類にサインをしてからボグレスさんから渡された針を右手の親指に刺して血を出してからシルフィアの首に取り付けられている黒色の首輪の小さな石が埋め込まれていた部分に血をつけた。

すると血がついた石の部分が少し光りまた直ぐに消えてしまった。

また、その時のシルフィアは顔を赤く染めていたことに俺は気が付かなかった。


「はい。これでレイジ様は彼女の雇い主になりました。これはその『奴隷身分証』と『奴隷所有権証』になりますのでくれぐれも無くされないようご注意下さいませ」


ボグレスさんから二枚の書類を受け取った後にウエストポーチに入れる振りをして『マジックボックス(極)』に収めた後にボグレスさんに頭を下げてから立ち上がりフールと新しく家族(世間から見たら奴隷)になったシルフィアを連れて部屋を出てからボグレスさんにもう一度挨拶をし見送られながら奴隷商をあとにした。

次回はシルフィアの容姿が明らかに‼︎

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