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タロット占い師は神様に殺され異世界転生  作者: マロンさん
第1章
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第35話 VSゴブリン軍団”突撃”

今回は短めです。すいません。

この世界の獣や魔獣は強さごとにランクで分けられており、例をあげれば『ゴブリン』の下位種はE,Fランクの冒険者が倒せるレベル、『ゴブリンナイト』や『ゴブリンマジシャン』などの中位種はC,Dランクの冒険者が倒せるレベル、『ゴブリンジェネラル』や強さで言えば下位種ではあるが回復魔法を扱い他の仲間と一緒にしか現れない『ゴブリンヒーラー』などの上位種はA,Bランクの冒険者が倒せるレベルである。そして。


「ギギャーーーー!」


俺達からして数十メートル離れた森の奥からゴブリンの特異種で、AAランク以上の冒険者が倒せる魔獣である『ゴブリンキング』が現れた。

『ゴブリンキング』は身長が160センチぐらい有り右手には1メートル以上はある木の棍棒が握られていた。


「突撃隊はこれより『ゴブリンキング』までの道を力尽くで切り開け!『ゴブリンキング』のもとに到着後、頭の討伐は私とロイド、それからレイジの三人で殺る!他の者は周りのザコを相手にしてくれ!いいな‼︎」


ギルドマスターは気合いを入れる為か、右手首に巻いていた金色の紐を解き、今度は自身の長い銀髪を後ろで束ねてから紐を二重に巻きリボン結びで留めてから号令をかけた。


『はい‼︎‼︎』


ギルドマスターの号令に俺を含めた冒険者達は返事をした。


因みに突撃隊の隊列は、先頭に『チャリオット』の二人であるホースとポニー、直ぐ後ろには『デビル』のサタン、そのまた後ろにギルドマスターと右側に俺が左側にロイドさんが構えており、最後尾に『エンペラー』のロマノフが待機していて、その周りをB,Cランクの冒険者がギルドマスター達の周りを固めているという並びである。


「突撃隊出るぞ‼︎‼︎」


『おおーー‼︎‼︎』


ギルドマスターの号令と共に突撃隊は大声をあげながら『ゴブリンキング』のいる方向に向かい進撃を始めた。


「ギギィギャギィギャーー」


ギルドマスター達の突撃隊が俺に近づいてきていることを直ぐに気づいた『ゴブリンキング』は他のゴブリン達に命令を出し突撃隊を襲わせた。


「「レイジ兄さんの進む道を塞ぐ奴は俺たち(私たち)が許さない!『馬脚技法(ばきゃくぎほう)”旋風陣”』」」


先頭を走っていたホースとポニーは突然両手を地面につけ逆立ちした後、勢いよく右回転に回り始めた。

すると一人を中心に大型の竜巻が計二つ発生した。

その竜巻は迫り来るゴブリン達を次々に呑み込み竜巻のテッペンから身体の一部に大きな打撲痕を残してゴブリン達を上空へと打ち上げられていった。

多分、竜巻の中にいるホースとポニーが鉄で覆われている靴でゴブリンに蹴りをかましたのだろうと俺は思った。


そんな中、突撃隊に向かって数多くの火の玉が飛んできた。

どうやら『ゴブリンマジシャン』達からの遠距離攻撃であり、マジシャンといえど魔法は火の玉を飛ばすことしかできないらしい。

そう思っていると火の玉は後数メートルのところまで迫っていた。しかし、その火の玉は空に浮かぶ六枚の鉄の盾に全て防がれた。


「ほっほっほっほっほーー。そんな攻撃は儂の『完全盾(パーフェクトシールド)』六枚の前には無力同然じゃわい。さぁサタン、さっさとお主の鎖で彼奴らを捕らえんか」


六枚の盾を操っていたのはロマノフであり、攻撃を防ぎ終わったロマノフは俺達越しにサタンに指示を出した。


「ロマノフの旦那に言れ無くても分かってるつの。いくぜ!『悪魔鎖(デビルチェーン)』」


サタンはそう言った後、遠くに離れている『ゴブリンマジシャン』達のところに向けて鎖を伸ばしながら飛ばした。

飛んで行った鎖は『ゴブリンマジシャン』達数体に巻き付き動きを封じた。


「まだまだこれからだぜ!”一本釣り”‼︎‼︎」


サタンがそう叫んだ瞬間、鎖で縛られていた『ゴブリンマジシャン』達を本当に釣り上げるかのように上空へと投げ飛ばした後、今度は仲間の回復をしようとしていた『ゴブリンヒーラー』達のところに落下させた。


『ゴブリンヒーラー』達は鎖で縛られた『ゴブリンマジシャン』達がこちらに向かって飛んできたことに気づいたが避けることができずにそのまま脳天をぶつけ合い頭から血を流して倒れていった。


「ヨッシャー!いっちょ上がり‼︎だが、レイジの兄貴の為にもっと頑張っかな‼︎」


サタンはそう言いながら鎖を戻し次の獲物に向けて鎖を放った。


向かってくる敵はホースとポニーが撃退、遠距離攻撃はロマノフが防御、遠くの敵はサタンが捕縛そしてからの投げ飛ばし、といった感じで他にもB,Cランクの冒険者達がホースとポニーがカバーしきれない箇所から攻めてくる敵からの襲撃に上手く対応してくれた。


「なあレイジ。お前の使い魔だけでも勝てるんじゃないのかこれは?」


「イヤイヤイヤイヤ‼︎流石にそれは………あるかもしれませんね…」


俺は最初、ロイドさんの発言を否定しようとしたが、俺でもそう思えてきてしまい否定することは出来なかった。


「あんたら何呑気に話してんだ!敵は目の前にいるんだぞ!集中しないか‼︎<ギロ>」


「「すいませんでした‼︎」」


ギルドマスターから注意され睨みつけられた俺とロイドさんは同時に謝罪した。


(数時間前にあの目で睨まれてたのによく耐えたよな俺。その時の俺スゲー頑張ったな〜)


俺はこの時、ギルドマスターと口論していたことを思い出し、その時の俺を心の中で褒め称えた。


そうしているうちにいつの間にか『ゴブリンキング』のところまで後数メートルまで来ていた。


「これより私達三人は『ゴブリンキング』を討伐する!他の者は各自で周りのザコどもの殲滅だ!絶対にこの戦いで勝利を収め、全員で生きて帰るぞ!わかったな‼︎」


『ハイ‼︎』


ギルドマスターの掛け声とともに俺達を囲んでいたホース達大アルカナや冒険者達は各自、『ゴブリンキング』の周りを固めようとするゴブリン達の進路を塞ぎ、頭との三対一の戦闘ができるように場所を設けてくれた。


「私達も行くぞ!」


「「ハイ‼︎」」


ギルドマスターの掛け声とともに俺とロイドさんは目の前にいる『ゴブリンキング』に向かって走り始めた。

今日は予定が色々と重なり朝の投稿しか出来ません。楽しみにされている読者の皆様には大変申し訳ございません。できる限り早く投稿しますのでそれを楽しみにしていてください。

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