魔法技術学科試験範囲
※王都魔法学院発行 承認済み※
アンティウム暦1129周刻 クトオル十六日発行
第1章3節以下1~3項までを抜粋してここに特記する。
/各項目について必修すること。
/試験は七日後に行われるゆえ心してかかるように
【魔法体系と区分及びその適性】
著/コンスタンス・ファイルヘンブラフ公爵
・1項.魔法の使用方法及び触媒。
一つ目は詠唱。人間世界では一番ポピュラーな方法です。冒険者や武器を持って、常に移動しなければならない人々は、この方法を用いて魔法を発動します。
二つ目は触媒を用いたものです。威力も触媒を経由して威力を増大させられ、詠唱に比べて、大きく威力を上げる事ができます。また詠唱が不要で即時発動することもできますが、収束力が落ち、自爆することもあります。基本的には後列砲撃するような使い方がなされます。また触媒とは一般的に杖を指します。
・2項.魔法を発動する為に必要な適性と条件。
魔法を発動させるにはまず有機物でなければならないという前提があります。神経を持たず、血液の流れていない石やゴーレム、ガーゴイルなどは魔法を発動できません。逆に考えれば、意思と詠唱文の知識、有機物の身体さえ持っていれば、魔法を発動することができます(狼や鳥、猫など)。また、魔法的な生物はこの類ではなく、属性そのものとして存在している為、例外といえます。
適性についてですが、これはやや複雑で、魔法の使用者の置かれた環境や状況によって、適応度合いが変わります。狼と神官と特殊な条件下の存在を用いて、三つの具体例をあげます。
また、魔力はその使用者の遺伝的資質と環境に応じて成長していき、魔力が多く使用される場所(戦場や神殿、魔界)にいれば、大きく伸びていきます。
1.狼(自然種である狼の主な生活圏は、主に大陸赤道の温帯の北から冷帯、寒冷帯の森に存在しています。その環境には火と教会や神殿、剣は当然ありません。一部例外もありますが、この場合発現する適正は風、土、雷、水などのごく自然的なものに偏重していきますし、使用できるものは限られたものになっていき、祝福魔法や邪教の呪術的魔法は使用できません)
2.神官(神官は幼い頃から九大神教会や九大神を祀る神殿で修練を行います。したがって、神に近しい遺物や伝承に触れる機会が多く、また、祭り事や戦争中の従軍神官になるものも多いので、祝福や火魔法に適性が伸びていきます。しかし、それだけが伸びることは稀です。九大神は様々な神殿や教会に祀られていますが、その場所には基本的一柱のみが置かれます。九大神には、それぞれを象徴する属性が存在していて、要約すると仕える神によって、その適性の伸びは変容します。また高位の神官であれば巡礼を行いますので、様々な魔法を使用できるようになります)
3.特殊な例(ここに入るものは、基本的に戦いに従事する騎士や兵士、冒険者などです。適応は魔法を見ることで大きく変容していきますが、戦場は多数の魔法が行使され、必然的により多種の魔法能力に開花するきっかけになります。冒険者も様々な魔法生物などと戦闘をこなしていくことで、同様に様々な適性を獲得していくことになります。ちなみに魔法を直接受ければ受けるほど適性の伸びは大きくなっていきます)
・3項.対応する九大神とその魔法
最後に神に由来する属性と、その対応する魔法について解説していきます。こちらの項では一部の例を除き、主に下位魔法、中位魔法とその上位魔法が存在しています。わかりやすくⅠ.II.Ⅲと順番に上から上位、中位、下位と記載します。また、失伝し失われた魔法についても記載しますが、内容は不詳となっている物もあり、存在が過去の伝承から存在しているのであろう。と推測できるものに関して魔法体系のみの記載を行いました。本項には邪教による呪術的魔法や複属性による合成魔法、魔法陣を用いた重火力及び広域展開魔法については含まないものです。
【ペレイデス】
・火魔法
Ⅰ.イグニス
Ⅱ.ヴルイア
Ⅲ.イア
【ノテノール】
・雷魔法
Ⅰ.トニトルス
Ⅱ.ダガ
Ⅲ.デン
【キプリス】
・水魔法
Ⅰ.プルビクア
Ⅱ.ヴルクア
Ⅲ.クア
【エガ】
・土魔法
Ⅰ.ゲーラント
Ⅱ.ヴルファス
Ⅲ.ファス
【カナリウス】
・風魔法
Ⅰ.ヴィエトル
Ⅱ.ヴルリーフ
Ⅲ.リーフ
【アドニス】
・祝福魔法
Ⅰ.サナーレ
Ⅱ.フィークス
Ⅲ.フィース
【アキレス】
・剣、鎧、結界の強化魔法(上Ⅰから剣の順)
Ⅰ.エペイスト
Ⅱ.アルマド
Ⅲ.パリエース
【スコルフ】
・闇魔法
Ⅰ.リタース
Ⅱ.ラザラ
Ⅲ.ザラ
【ネメラウス】
・重力魔法
Ⅰ.グラヴィクシオ
Ⅱ.ヴルベタ
Ⅲ.ベタ
【伝承のみ確認される神代魔法】
・次元魔法
ネメラウスの失伝した領域と呼ばれる
・時魔法
ネメラウスの失伝した領域と呼ばれる
【自然発現で呪文自体は口伝にて広く知られる】
・光魔法
Ⅰ.リューナ
Ⅱ.ヴルラシュ
Ⅲ.ラシュ
光魔法については神域不明