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翼をひろげて
青い色に白い波が走る
薄い青にキリリと白い波が
白は青に溶け消える
寄せてはかえす海の波のように
大空の青に
くきりと白の翼を描き出す
それは
まさに大空に描かれた羽ばたき
巻き起こされた風すら思わせる
青い色の空に白い雲が走る
風の絵筆は
どこまでも
自由に色を
落としていく
夕暮れに
薄紅に染まっていくのだ
それでも
きっと白い波は
白さをもって夕日を受け止めるのだろう
風が
翼をつれていくまでは
翼をひろげて
風を受けよう
高く遠くまで
飛べるように
翼をひろげて
風にのろう
いつか
いたる
夢の寝床を目指して




