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非常食
私の主である暴食の悪魔ことサディちゃんは今にも死んでしまいそうでした。
協力無比な権能の代償として、サディちゃんは生きた動物を食べないと半日と待たずに餓死してしまうのです。
近くに、というかサディちゃんの索敵範囲に生き物はいません。
私は当然、恩人であるサディちゃんに食べてもらおうと必死でした。
「お前は不味いから食べたくない」
不覚にも嬉しく思いつつ、そんなわがままを言っている場合ではありません。
大した能力もない元奴隷の身ではありますが、非常食くらいにはなれるんです。
私は自分の腹を捌いて内臓をいくつか取り出しました。
あはは、こんなに痛いとは。サディちゃんの胃袋の中とは大違いです。
食べやすい大きさにカットして、サディちゃんに食べさせました。
餓死を免れたサディちゃんは私の傷を治して言いました。
「もう二度と食べたくない」
はい。そのための非常食ですから。
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