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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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君宛の郵便


 同棲を解消して、彼女と別れてから一ヶ月が経とうとしていた。


 二人で選んだアロマディフューザーの中身を入れ替えた。


 彼女が使っていたくたびれたクッションを捨てた。


 柔軟剤は安いやつにしたし、掃除機を掛けるのは週一になった。


 それとなく日常が落ち着きを取り戻しつつ、換気した部屋の臭いが薄れていくみたいに、彼女の気配が家の中から消えていく。


 そんなことに気付くことさえ、最近では減ってきた。


 仕事から帰ると郵便受けに封筒が入っていた。


 宛名を見ると彼女の名前が書かれていて、もはや懐かしさすらあった。


 送り返すか、こっちで捨てていいのか。


 勝手に判断することもできなくて、彼女とのチャットを開く。


 写真とメッセージを打ち、送信ボタンだけがどうしても押せない。


 結局、全部消して、中身を見ずに封筒は捨てた。


~~~~~テンプレート~~~~~

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