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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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枯木のサンドリナ


 ヤシの木のざらりと乾いた表皮が、おばあちゃんの肌を思い出させた。


 おばあちゃんは厳格な人だ。


 寡黙で、礼節を重んじて、一本の芯が立つ、あまり笑わない。


 一昔前のおじいちゃんを想起させる。


 昭和を通り越して、大正、いや明治かもしれない。


 なんて馬鹿なことを考えながら、ヤシの木と海が背に写真を撮っておばあちゃんに送った。


『私も来たよ』


『懐かしいね』


『でしょ!』


『それはそれとして』


『なんだいへそなんか出してはしたない』


 ただのメッセージなのに、心臓がきゅっと縮こまった。


『水着だよ』


『余計にみっともない』


『ごめんなさーい』


 ヤシの木がおばあちゃんみたい、って言ったらもっと怒るかな。


 それもいいな、って思って、


『おじいちゃんみたいなヤシの木』


 間違えて送ってしまった。


『そうかい』。


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