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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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ドッペルゲンガー

鏡囚の憧憬って小説の元ネタ


 日常の面倒なことは全てドッペルゲンガーに任せてきた。


 勉強も運動も恋も娯楽も、バイトや人間関係だって全部ぜんぶ、鏡に触れてもう一人の私と入れ替われば何もかもが上手くいく。


 今日もよろしくね。


 パチッと目を開いて私に戻ると、そこは病院の一室だった。


 そばにいたお母さんが今にも叫び出しそうな顔をしていた。


 体が思うように動かない。


 事情を聞くと、どうやら交通事故にあったらしい。


 お医者さんが言うには、生きているのが不思議なほどの重態だった。


 そうかなるほど、ドッペルゲンガーが身代わりになってくれたんだ。


 ほっとしたのも束の間、夜の窓に反射して映る部屋に私がいなかった。


 急いで鏡を見ると、やはり私は映っていない。


「うそ。わたしが、ドッペルゲンガーだったの?」


 俯く足元には影すらなかった。


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