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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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同棲


 コーヒーミルが見当たらなくて、戸棚のあちこちを開けて回った。


 いつもは彼女が用意してくれていたから、今さらどこに何があるのかなんて俺には分からなかったのだ。


 同棲を解消してから一日目で早速これとは、先が思いやられる。


 仕方がなしに彼女に連絡しようとして、送信ボタンだけが押せなかった。


 今日はもうあきらめようか。さまよう視線が開けっ放しの戸棚のそれを捕えた。


 ようやく見つけたコーヒーミルに豆を入れ、慣れない手つきでゴリゴリと引いていく。あっ、お湯。


 ポットのお湯が沸騰するのを待ちつつスマホを触っていた。


 寝起きの一杯でさえ、気付けば二時間もかかっている。


 コーヒーはまだ飲んでいないのに、口の中には苦みが残っていた。


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