変わった魔法。その3
「あの~勇者さんちょっといいです?」
「うん?どうした魔王?」
「文献で知った事なんですけどね、なんでも昼と夜を入れ替える魔法があるんですか?」
「あぁ、あるぞ。魔法使いが使ってたな。」
「ちょっとそれって凄くないですか?」
「ん?なにがだ?」
「だって昼夜逆転できるんですよね?それって色んなことを超越しちゃってませんか?」
「そう言われるとそうかも・・・」
「だって太陽を操っちゃってるんですよ?時間操るなんて大抵ラスボスですよ?ってか星を操るなんて神を超えちゃってません?」
「魔王はできないみたいだけどな。」
「私の事はいいんです!」
「何が問題なんだよ?」
「大問題ですよ。そもそも人類の発展と農業はきってもきれない関係ですよね?」
「そうだよ。」
「太古なんかは、いつ種をまけばちゃんと実るのか?そうゆう心配があったから、各地に夏至と冬至が分かるモニュメントがあったり、月日を管理してる王や神官職が重要だったわけでしょ?だから位の高い地位にいれたわけですよね?」
「おぉ。。。今日の魔王めっちゃ饒舌じゃん。」
「この魔法があったらそんなの関係なくなっちゃうじゃないですか。日照時間短いし、気温も低いようだから、今日は夜とばして朝にしとくかぁ。ってできちゃうんですよ?」
「あぁ・・・たしかに・・・」
「しかもですよ、この魔法ってその場所だけに影響与えるんじゃないですよね?」
「うん、地球全部にだわ。」
「さらにですよ、この魔法って一人しか使えないわけじゃないんですよねぇ?」
「うん。魔法使いなら、レベルあがれば誰でも覚えるって言ってたよ。」
「それって一人が唱えますよねぇ。でもちょっと後、違う場所で違う人が唱えたらどうなるんです?それが複数個所で起きたらどうなります?」
「なんかもうぐっちゃぐちゃだろうな・・・」
「ね?問題ある魔法でしょ?」
「宇宙規模で問題ありまくりだわ。ってか、余裕で世界征服できちゃうわ。この魔法あったら。」
「で、使ったことあるんですか?」
「え!?え~~~っと、、、なかったんじゃないかなぁ?」
「本当にですか?」
「なんか使おうとしたけどMPちょうど切れてて~」
「じーーーーっ・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・使いました。」
「はい、自供頂きました!!」
「すいません。つい出来心で。」
「なんで使ったんです?」
「夜しか会えないって言われて。」
「言われて?待ってればいいだけですよね?」
「はい。その通りなんですけど、」
「けど?何?」
「なんか待ってる時間もったいないよねぇ~って。」
「それで使ったと。」
「はい、反省してます。」
「もう使っちゃダメですよ?」
「はい、ごめんなさい。」
(今は昼だけど夜しかいないから夜に来てくれってことっすよねぇ。で、その場から去らずに魔法を唱える。すると夜になり、戻ってきてる・・・ワープ???なにが起きてるんすか・・・怖いっす。)
「君~、フルーツ切り分けるのにどんだけ時間かかってるの~?お茶冷めちゃうよ~?」
「あ、はい。ちょっと考え事しちゃってたっす。すいません、今持っていきます~!!」




