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回復魔法って。


「すいませんっす。遅れました。」


「書記が遅れちゃ始まらないぞ。時間持て余してるからって気をつけろよ~。」


「すいませんっす。なんかお腹痛くて。」


「あぁ、それは仕方ない。気にするな、悪かった。」


「いや、体調管理も仕事のうちなんで。」


「その姿勢は大切だけどな、まぁ無理すんな。」


「回復呪文ってこうゆうのには効かないんすかね?」


「ん~、怪我を治すんであって、病気を治すわけじゃないからなぁ。」


「回復魔法って体内で何が起きてるんっすか?」


「傷が塞がっていくんだよなぁ。」


「傷が塞がっていく?」


「おう。切られた!!痛ぇ!!血が止まらねぇ~・・・からの傷塞がって、痛くなくなるって感じだな。」


「どんな事が体に起きてるんすかねぇ?」


「えぇ~、何、おまえまで細かい事きにしちゃうわけ?」


「まぁちょっと不思議じゃないですか。」


「まぁたしかに。でも魔法なんて全部不思議だぞ?」


「それ言っちゃったらおしまいっすよ、勇者様。」


「すまんすまんw」


「普通擦り傷なんかすると、かさぶたができて、線維芽細胞が周辺から遊走して、細胞外マトリックスを再構築し、血管新生が起こり、肉芽組織が形成、表皮細胞が遊走して創が収縮・閉鎖されるわけですね。」


「おぉ・・・魔王、どこでそんなかっこいい登場の仕方習ったんだよ?」


「すげぇっす、魔王様!一生ついていくって改めて思えました。」


「ふふふ、照れちゃいますよ、私。」


「でも何言ってるか全然理解できんけどな。」


「っすね、我々の知力の問題っすね。」


「つまり、体内で細胞の入れ替わりがおきて傷が治るんですよ。」


「ふむふむ。」


「これが魔法で回復する場合は、高速で細胞の運動をさせるって事です。」


「なんかわからんけど、そんな無理させて人体に害はないん?」


「ん~一般的に、細胞が交代してく事で老いなどが起きますねぇ。」


「え~!!じゃぁ回復魔法うけまくったらそこだけおじぃちゃんになっちゃうんじゃねぇか!!」


「ん~、そうゆう事になるんですかねぇ。」


「じゃぁ、小回復、中回復、大回復ってあるっすけど?」


「大になるほど身体への負担は大きそうだねぇ」


「まじか・・・困ったな・・・・」


「どうかしたんですか?勇者様?」


「いやな、戦士がさ、」


「ふむふむ。」


「本当にもうやべぇって瀕死の時ってさ、走馬燈見えるんだよな。」


「あぁよく聞きますよねぇ。三途の川とか、お花畑とか?」


「そそ、戦士さ、幼いときに母親と死別しててさぁ、」


「それはお気の毒に。」


「でな、ある日戦闘中瀕死になったんだわ。大回復でなんともなかったんだけどさ、意識飛んでた時、母親に会えたって言ったんだよ。」


「あぁ~、意識飛んでぎりぎりのところで戻ってこれたって感じっすね。」


「そうそう。でな、戦士はもっかい母親に会いたくなっちゃったんだよなぁ。」


「あぁ~、気持ちわかるかも・・・」


「それから戦士、頻繁に母親に会いに行ってたわw」


「なんか色々間違ってますね。」


「で、その度に大回復してたもんだからさぁ。」


「あぁ~それってけっこうやばいんじゃ?」


「な?今考えてみたらその度に老けてたかもしれん。」


「まじっすか・・・」


「うん、てっきり瀕死から戻ってきた疲れかと思ってた・・・」


「大分心配ですねぇ。」


「死にかけるとさ、脳内からドーパミンとか、エンドルフィンが出るんだよな。痛みから身体を守るための機能らしんだけどな。」


「ほうほう。」


「麻薬の6倍の効果らしんだよな。」


「え!?まじっすか・・・」


「戦士、後半ちょっとらりってたかも・・・」


「ちょwそれって?」


「調子いときは毎回会心の一撃だしてたぜ?」


「調子悪いときは?」


「なんか、震えてたかも・・・・」


「ちょ、ちょっと君たち、その話はもうやめて卓球でもしていい汗ながさない?」


「あ、するっす~!!」


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