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90時間目「恋の調教術」

一刀「ビリーに誘われてギャンブルの街ラスベガスにやって来た俺達、ところがデーヴァのせいで停電になってしまう。原因を探りにいったビリーとアルベルトはデーヴァと戦うがほとんどダメージを与えることができなくアルベルトは倒れてしまう、だがビリーの体の外からではなく体の内から倒す方法で見事デーヴァを倒すのだった 」

クビラ、バサラ、メキラ、アジラ、サンチラ、ハイラ、シンダラ


一刀達の活躍によってデーヴァは12匹から7匹減って残りは5匹(アンチラ、インダラ、マコラ、ショウトラ、ビカラ)となっていた。


聖フランチェスカ学園


ねね「何々、『ドラグーンナイツまたも大勝利!』『地球の救世主北郷一刀!』『北郷一刀、ラスベガスにて100億円を入手する!』ふむふむ 」


もはや世界中で戦いが始まればドラグーンナイツの名は有名になっていた。


なかでも一刀は学園対抗武道大会でも有名だったため他の人よりも目立っていた。


しかし、その事を気にくわない人がいた。


ねね「ムキーッ!恋殿の記事が無くて何であのヘボの記事が沢山あるのですかー!!♯ 」


ビリビリーッ!


ねねは新聞を破きまくった。


恋の愛好者であるねねはどの新聞も恋の記事が書いてないことに怒っていた。


ねね「せっかく貯金をはたして世界中の新聞を買い集めたというのにこれでは単なる無駄遣いなのです! 」


びっちり


ねねの部屋には破かれた新聞が大量に敷かれていた。


ねね「恋殿は恋殿で朝からねねを置いて出掛けてくるし、もうっ!ムシャクシャするのです!♯ 」


そんな怒るねねの近くを


一刀「どうしたんだねね? 」


スッ


一刀が通りかかると


ねね「全てはお前が悪いのです!ちんきゅうキーック!♯ 」


ドカッ!


一刀「ぐほっ!?何で? 」


バタリッ


一刀はねねのちんきゅうキックを食らって伸びてしまった。


さてその頃、恋は


プシューッ!


電車に乗って遠くの街まで来ていた。


恋「…七頭、元気かな? 」


理由は大蛇学園の七頭に会うためである。


学園対抗武道大会で仲良くなった二人は今ではペンフレンドになっていた。


そして今日は七頭に呼ばれて久々に出会う約束の日である。


大蛇学園の住所である地獄町(フランチェスカ学園の最寄り駅から電車で五時間経った場所にある)


恋「…七頭が迎えに来ているはずなのに 」


キョロキョロ


恋は辺りを見渡すが七頭の姿はなかった。


そんな時


ブォンッ!


恋の後ろから黒い影が現れると


ズッシーンッ!!


恋はいきなり後ろからきた(ハンマー)に潰されてしまった。


そして鎚の後ろから現れたのは


ショウトラ「ガハハッ!人間とは間抜けばかりのようだな 」


デーヴァの一人、犬神ショウトラが現れた。


ショウトラ「貴様の情報はすでに分かっているからな、偽の手紙で貴様を誘き出して不意打ちを食らわせたのよ! 」


ショウトラは大いに笑うと


ショウトラ「だが、即死ではなかったようだがな 」



ビシッ!


ショウトラの視線が一つに集中し、その視線を見てみると


恋「…危なかった!? 」


バンッ!


恋は以前七頭から教えてもらった大蛇学園に伝わる瞬間移動・蛇歩を使ってかろうじて一撃を避けていた。


と思ったが


ズキンッ!


恋「…いたっ! 」


ショウトラ「我が鎚の一撃を避けたことはほめてやるが完全に避けることは無理だったようだな 」


恋は鎚を受ける直前、完全に避けたとおもっていたが実はわずかながら足首にダメージを受けていたのだ。


ショウトラ「その足では先程のように瞬間移動はできまい、貴様の最後なり 」



ショウトラが言うと


恋「…恋はまだ負けてない!まだ力がある! 」


ゴゴゴッ…!!


恋は気を溜めると


恋「超進化! 」


パァーッ!


恋は獣騎士地龍に超進化した。


ショウトラ「フンッ!そんなことをしても無駄ということをわからせてやる!貴様は我が先に潰したバカ二人(及川・イワン)と同じ様に早死にするでないぞ! 」


ブォンッ!!


ショウトラは宝鎚を振り上げると


ショウトラ「宝鎚! 」


ブォンッ!!


恋めがけて降り下ろした。


恋「…蛇… 」


恋は再び蛇歩を使おうとするが


ズキンッ!


恋「…ぐっ! 」


足に痛みを感じてスピードが鈍くなってしまった。


そして


ドッゴーンッ!!


恋「…ぐはっ!? 」


恋はむなしく宝鎚の一撃を頭から食らってしまった。


ショウトラ「我が鎚を頭から食らうとはバカな奴め、今の一撃で頭蓋骨にキズが入ったのは確かなり 」


ショウトラの言う通り恋はいくら獣騎士地龍で強化されているとはいえ大ダメージを受けたのは確実だった。


恋「(…頭がすごく痛い、あれっ?前にもこんなことがあったような?) 」


この時、恋は昔の記憶を思い出していた。


十三年ほど前、四歳だった恋は木から落ちて頭を強く打ってしまった。(幸いこの時から恋は頑丈で命は助かったが)


子供恋「…痛いよ〜! 」


恋が泣いていると


?「大丈夫? 」


一人の男の子が恋に近寄ってきた。


少年「頭が痛いのか、だったら俺が治してやるよ 」


パチンッ!


少年はバックから傷薬を取り出すと恋の怪我を治療した。


子供恋「…ありがとう。名前教えて 」


恋が聞くと少年は


少年「疾風(はやて)、七ヶ(なながさき)疾風だ。それじゃあまたねお嬢ちゃん 」


そして少年は去っていった。


次の日、子供恋はお礼をいいに少年の家を訪れたが少年はすでに引っ越しをした後だった。


それが今でも恋の大事な思い出となっている。


恋が思い出にひたっている間に


ショウトラ「もう一度食らって頭蓋骨を粉砕してくれるわ! 」


ブォンッ!!


ショウトラは宝鎚を振りかぶった。


恋「…しまった!? 」


すっかり恋は油断してしまい避ける間がない。


ゴォーッ!!


宝鎚が恋に当たりそうになった時


ガキンッ!!


ぼわっ!


誰かが宝鎚を受け止めてその衝撃で場にすごい土煙が舞い上がった。


ショウトラ「我が鎚を受け止めるとは何奴だ!? 」


スゥーッ


やがて土煙が晴れてくるとそこにいたのは


七頭「…恋、助けにきた(ぼそっ) 」


恋「…七頭!? 」


バンッ!


恋の危機を感じて助けにきた七頭であった。


七頭「…恋、頭を怪我してる(ぼそっ) 」


スッ


そして七頭は懐から傷薬を取り出すと


七頭「…気休め程度だけど無いよりはいい(ぼそっ) 」


スッ


七頭は恋に傷薬を渡した。


恋「…ありがとう七頭(もしかして七頭って) 」


恋が考えていると


ショウトラ「ほぅ、この辺の地歴を学んでみたらその速さはまさしく七頭、いや七ヶ崎疾風! 」


ビシッ!


ショウトラが叫ぶと


恋「(…えっ!?) 」


恋は衝撃を受けて驚いた。


七頭とは大蛇学園によってつけられたコードネームのようなものである。七頭の本名は七ヶ崎疾風。恋の思い出の相手である。


ショウトラ「まぁ別に何も感じんがな!仲良く二人揃ってくたばるがよい! 」



ブォンッ!!


ショウトラが宝鎚を振り上げる


七頭「…まずい、もう一度は支えきれない!?(ぼそっ) 」


恋「(…七頭があの時の少年) 」


ショウトラ「くたばるがよい! 」


ブォッ…


ショウトラが宝鎚を降り下ろそうとしたとき


バゥッ!


ショウトラ「!? 」


何処からか犬の声が聞こえてきた。


ねね「恋殿〜!ねねが助太刀に来ましたぞー! 」


ねねが曹操グループのジェット機で恋の助けに現れた。


バゥッ! ワンッ!


恋とねねの愛犬であるセキトと張々を連れて


ショウトラ「(びくんっ) 」


するとセキトと張々を見たショウトラは急変し、


ショウトラ「バウーン♪ 」


じゃれあうように接触してきた。


恋「…(じー) 」


そして恋はショウトラを見つめると


スッ


恋「…お手! 」


ショウトラに手を差し出した。するとショウトラは


ショウトラ「バゥッ! 」


ぽすんっ


恋の手に自分の手をのせてきた。


恋「…いいペットが増えた。この子も飼う♪ 」


ショウトラ「バゥッ! 」


どうやらショウトラは犬を見ると犬としての性格が目覚めるようだった。


そして帰りの時


恋「…七頭、どこ? 」


恋は七頭を探すが見つからない


そして七頭は木の上から恋を見ていた。


七頭「…まさかあの時の少女が俺より強くなるとはな、しかもまだまだ成長するから侮れない(ぼそっ) 」


ねね「恋殿〜!そろそろ帰るのですぞ〜!セキト、張々、少将(しょうしょう・ショウトラの名前)恋殿を迎えにいくのです! 」


ダッ!


そして恋の元に走りよるねねと共に走るコーギーのセキト、セントバーナードの張々、そして大きな狛犬の少将だった。


ちなみに余談だが恋が帰ってきた時、みんなは当然のごとく驚いたという。


蒼魔「蒼魔だ。自らの修行のため北極にやって来た俺はデーヴァと出会い戦いを始める。いまこそおじさんに鍛えてもらった力を試す時だぜ!次回、『凍てつく場の戦い』今の俺は以前とは違うんだよ! 」

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