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39時間目「恋とアニマルデート」

それはある日のこと


恋「…(もぐもぐ) 」


いつものように恋がお昼を食べていると


ねね「恋殿〜、阿蘇阿蘇(あそあそ)を買ってきましたぞー! 」


阿蘇阿蘇…女の子に人気のファッション雑誌


何故おしゃれに興味のない恋がこの本を欲しがったのかというと


ねね「今週号は番外としてグルメ情報記事が載っているのです!一緒に食べに行こうですぞ♪ 」


というわけだった。


パラパラッ


そして恋がページを捲って(めくって)いると


恋「…!? 」


一つの記事に注目した。


ねね「なになに…『3丁目の近くに美味しいラーメン店近日OPEN!』ですかですぞ! 」


ねねはラーメン店の記事を見ていたが恋が見ていたのは


『男の人と過ごす休日!絶対に彼氏をゲットする方法』


隣の記事の方だった。


恋「(…休日に一刀とデート) 」


今、恋の中では一刀とデートしている妄想が浮かんでいた。


漢組


飛琳「であるからしてこの方式は… 」


飛琳先生は漢組の副担任になった。


授業が始まっていると


ガラッ!


漢組の教室の扉が開いて


恋「… 」


恋が現れた。


飛琳「君は確か2年B組の呂布恋だったよね。何か用かな? 」


飛琳が聞くと


恋「…恋、一刀に用があってきた 」


恋が言うと


飛琳「北郷、ご指名だぞ! 」


飛琳が一刀を呼んだ。


呼ばれた一刀は


一刀「何か用? 」


前に出てきて聞くと


恋「…ここじゃあ恥ずかしいからこっちに来る 」


グイッ!


一刀「えっ!? 」


恋は一刀の手を引いて教室から飛び出した。それを見た及川は


及川「何かあるで 」


とにらんでいた。


その頃、恋に引っ張られた一刀は


一刀「どこまで行くんだよ!? 」


まだ引っ張られていた。


恋「…ここならいい 」


ピタッ


そして恋がゴミ捨て場の前で止まると


一刀「一体何か用!? 」


一刀の問いに恋は


恋「…今度の日曜日に恋とデートする 」


スッ!


恋はそう言うと一枚の動物園のチケットを一刀の前に出した。


一刀「デートってねねも一緒に? 」


一刀は恋はいつもねねと一緒なので聞いてみると


恋「(フルフル)…違う、恋と二人で 」


恋は首を横に振って答えた。


その日は特に予定はなかったので一刀は


一刀「別にいいよ 」


即答で答えた。


恋「…じゃあ、日曜の朝9時に動物園前で待ち合わせする♪ 」


一刀「分かったよ 」


しかし二人は気付いてなかった。この話を及川が隠れて聞いていたことを


及川「成程ね〜 」


話を聞いた及川は


及川「恋ちゃんには悪いけどもかずピーばかりにいい思いはさせへんで! 」


漢組2年生 及川祐。

趣味はAV鑑賞と女子のデータ集め

彼女いない歴17年、中学時代につけられたあだ名が『実界の百手太臓』さらに人の幸せ(恋愛)を破壊することから幸せクラッシャーと呼ばれていた。


及川は駆け出すと向かった先は


1年C組


ねね「何か用なのですかへぼ眼鏡、ねねはお前なんかと話すことなんてないのです! 」


及川「まぁそう言わんと実はな…ごにょごにょ 」


及川はねねに恋と一刀がデートすることを伝えると


ねね「何ですと―!? 」


ねねは盛大に驚いた。


ねね「まさか恋殿がへぼ会長をデートに誘うだなんて何かの間違いなのです!? 」


ねねが必死に現実逃避していると


及川「かずピーのことやからデートにかこつけて恋ちゃんを… 」


及川が言うとねねがビクッと反応して考え出した。


〜ねねの妄想〜


動物園に来た恋と一刀は互いに楽しんでいた。


恋「…一刀、この動物園に象がいない 」


恋が象がいなかったことに落ち込んでいると


一刀「象ならこっちだよ! 」


グイッ!


一刀は恋の手を引っ張った。


そしてついた先は人気のないところ


恋「…象はどこ? 」


恋が聞くと


一刀「象なら… 」


ガシッ!


一刀は恋を押さえると


一刀「ここにいるじゃないか! 」


バァーン!。


〈これより先の記載は危険ですので想像したい方はどうぞご自由に〉


〜妄想終了〜


考え終えたねねは


ねね「恋殿が危ないのですっ!このねねが命にかえましても恋殿をお守りするのですよ! 」


及川「(おもろなってきたな♪) 」


悪魔のような及川だった。


そして日曜日


動物園前


一刀「少し早く来ちまったな 」


一刀は母の切刃から女の子と出かける時は必ず待ち場所には一時間前からいることと言われたので一時間前から待っていた。


そして一刀の行動を監視するため及川とねねも一時間前から監視していた。


及川「一時間前から待つなんてさすがかずピーやで!? 」


ねね「待ちすぎなのです!おかげで朝は早かったのです! 」


そして一時間後


恋「…お待たせ♪ 」


一刀がやっと来た(一刀が早く来すぎたせいなのだが)恋を見てみると


恋「…どう? 」


パァーンッ!


恋の服装はキラキラしてフリフリのついた可愛いい服だった。


恋「…沙和に服を貸してもらった。変じゃない? 」


すると一刀は


一刀「変じゃないよ、似合ってるよ 」


恋「…(ポッ)/// 」


恋は顔を赤くした。


そして陰から見ていたねね達は


及川「私服の恋ちゃん!お宝写真やで〜! 」


カメラを構える及川に対し、


ねね「恋殿、似合いすぎて素敵ですぞ/// 」


ねねは顔を赤くしていた。


そして一刀と恋は


一刀「それじゃあ時間だし中に入ろうか 」


恋「…(コクリッ) 」


動物園の中に入って行った。


それを見たねね達は


ねね「中に入っていったのです!追い掛けるのです! 」


及川「よっしゃ行くで! 」


二人も中に入ろうとしたが


係員「入るなら入場料払ってください 」


係員に止められた。


ねね「仕方ないのです、お前が払うのです! 」


及川「何でわいが!? 」


及川が抗議しようとするが


ねね「さっさと払うのです!!### 」


ギロリッ!


ねねが睨んできた。


及川「わかりました!? 」


及川はビビりながら入場料金高校生2人分 8000円を払うのであった。


その頃、一刀と恋は


恋「…動物がいっぱい 」


動物好きの恋にとって動物園はまさに楽園だった。


恋「…次はあっちのキリン見る! 」


一刀「そんなに急がなくてもキリンは逃げないからさ!? 」


恋は一刀の手を引きながら走っていった。


そしてねね達は


ねね「あのへぼ会長め〜!恋殿に馴れ馴れしいのです!!へぼ眼鏡、さっさと行くのです! 」


ねねが及川を呼ぶと


メス猿「ウッキ〜/// 」


メス猿「ウッキ〜/// 」


及川「わいってモテモテやな〜 」


猿山のメス猿にモテまくりの及川だった。


ねね「あんな奴ほっておいていくのです!! 」


ねねは怒りながら一刀と恋を追って行った。


その後、一刀と恋は


恋「…この子可愛いい 」


ふれあいコーナーに行ってモルモットや兎を抱いたり、


恋「…あのお肉欲しい 」


ライオンが食べているお肉を恋が欲しがったり


恋「…一刀の大きい 」


一刀「交換してあげるからさ 」


一刀が食べていたアイスが自分のより大きいと言って欲しがったりした。


そしてそんな二人を見て悔しがるねねであった。


それから時間がたって日が暮れた時


〈まもなく閉園時間です。忘れ物がないようお気を付けてお帰り下さい〉


アナウンスが流れると


一刀「もう閉園時間だし帰ろうか 」


一刀が聞くと恋は


恋「…まだ帰りたくない 」


一刀「でもアナウンスが… 」


一刀が最後まで言おうとした時


及川「助けて〜!? 」


及川の叫び声がしたので一刀達が振り向くと


及川「放してや!? 」


メスゴリラ「ゴホゴッホ/// 」


檻から脱走したメスゴリラに及川が捕まっていた。


係員「あのゴリラは近年旦那を失ってショックだったんだ!? 」


ちなみに旦那の顔は及川にそっくりだったという。


ゴリラは及川を大事に抱えていたが


ズルリッ!


及川の眼鏡がずれて素顔を見ると


メスゴリラ「ガホガッホ!!!### 」


ゴリラは興奮して及川を放り出して暴れだした。


係員「大変だ!?何とかしないと!? 」


とはいえ暴れるゴリラを普通の人が押さえられるはずがない!?


普通の人ならば…


ビュンッ!


係員が驚いている隙に一刀と恋が飛び出していった。


そして一刀は


ブォンッ! ガシッ!


繰り出されたゴリラの拳を受け止めると


一刀「おとなしく…しろっ! 」


バターンッ!


ゴリラに一本背負いを喰らわした。


そして倒れたゴリラに恋が近付くと


恋「…暴れちゃダメ!おとなしくする 」


撫で撫で


恋が撫でるとゴリラの興奮がおさまってきておとなしくなった。


しばらくして


係員「ありがとうございました!これはお礼です 」


一刀と恋はお礼として年間フリーパスと饅頭(まんじゅう)をもらった。


動物園を出た後二人は


一刀「すごいな恋、ゴリラをおとなしくさせるなんて 」


一刀が言うと


恋「…(フルフル)恋はすごくない、投げ飛ばした一刀の方がすごい 」


恋は首を横に振って言った。


一刀「それじゃあ二人がすごいんだな!さてとそろそろ帰るか 」


一刀が帰ろうとすると


恋「…待って!こっちを向いて 」


一刀「んっ? 」


一刀が恋の方を向くと


ブチュッ!


恋は一刀の唇にキスをした。


恋「…今のは恋のファーストキス、これで完了 」


一刀「完了って?/// 」


一刀が聞くと恋は鞄から一冊の阿蘇阿蘇を取り出した。


恋「…ここに書いてある 」


スッ!


一刀は恋の指差したところを見てみると


必ずうまくいくデートの方法


・デートの誘いは少々強引に!


・服装は可愛いい服で


・デートの帰りにはファーストキスをプレゼント


と書かれていた。


一刀はこれを見て呆気にとられていると


タタタッ!


ねね「ち〜ん〜きゅ〜う〜旋風回転キーック!! 」


ドカッ!


一刀はねねの蹴りを喰らってしまった。


ねね「このへぼ会長め!よくも恋殿の唇を奪いやがったですね!死んでお詫びするのです!!### 」


ねねはあきらかに怒っていた。


一刀「待てって誤解だ!? 」


一刀は言うが


ねね「問答無用なのです!! 」


ドカカッ!


恋「…? 」


その後、一刀は寮に着くまでの間ねねに蹴られまくったという


一方、ゴリラに投げ出された及川はというと


〈本日もご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております〉


閉園後の動物園にて


及川「何でこんな目にあうねーん!? 」


オランウータン「ウホッ♪ 」


オランウータンに好かれていた。


幸せクラッシャー及川祐。相手の幸せを破壊しようとするがいつも失敗し自分がひどい目にあう自業自得男である。


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