40時間目「頑張れ凪ちゃん!」
今回は凪の話です。
ある日のこと
凪「ハァ〜 」
2年B組の楽進凪が溜め息をついていた。
実は彼女は今、病にかかっている。
そしてその病はドクターボンベ、ブラック・ジャック、南方仁ですらも治せなかった。
彼女がかかえている病、それは…
凪「会長さん… 」
恋の病である。彼女は生徒会長である北郷一刀に恋をしていた。
凪「他者を寄せ付けぬ圧倒的武力、学園のほぼ全員を旅行に誘う優しさ、そして気の使い手でもある! 」
学園内でも気を扱うものは以前なら凪と祭くらいしかいない。
しかし一刀は自分なんて足元にも及ばないなかなかの気の使い手であることを知って一刀に注目しだした。(実際は他にも気の使い手が出来たが凪は特に一刀を注目していた)
できることならばすぐにでも愛の告白に行きたいのだが
凪「でもこんな傷だらけの女なんて… 」
実は凪は中学時代に好きな人が出来て両思いになったのだが、
車に撥ねられそうな男の子を助けた際に車に撥ねられてしまい、一命はとりとめたものの全身に消えない傷ができてしまったのだ。
しかもその時見舞いに来てくれた彼氏から
彼氏「傷ものはいらないんだよ! 」
冷たい一言を突きつけられて凪は心と体に重症を負った。(その彼氏は激怒した凪に殴られて入院した)
何度自殺しようと思ったが凪には自殺しようとしても止めてくれる友達がいた。
真桜と沙和である。
二人は何とか凪を励ました。
真桜「簡単に死ぬなや!生きてれば絶対にええ事があるで! 」
沙和「そうなの!いつか凪ちゃんのことを愛してくれる男がきっと現れるの! 」
二人から勇気をもらった凪は死ぬのをやめた。
そして三人は仲良く聖フランチェスカ学園に入学して何もないまま1年が過ぎていき1年後…
一刀が転入してきた。
凪もはじめは興味を持っていなかったが
黄巾高校に殴り込み、春蘭を圧倒する武力。会長争奪戦での優しさを見たり聞いたりして一刀は他の男とは違うと感じていた。
そして副会長募集時に副会長に立候補しようと会長室に乗り込もうとするが勇気が出せずに璃々に先を越されてしまった。
そして一刀の実家に来た時に一刀が気の使い手であることを知り、この人ならばと凪自身も思ったのだが
凪「やはり私なんて… 」
過去のトラウマが原因で勇気が出せなかった。
もし一刀も「傷ものはいらない!」と言ったらどうしよう。それが凪を心配させていた。
そしてそんな凪の様子を見る者達がいた。
真桜「凪のやつまだトラウマになっとるんやな 」
沙和「凪ちゃんかわいそうなの〜 」
孤狼「一刀が見た目で判断するはずないってのに 」
溜め息をつく凪を見ていた三人は
真桜「会長狙う女なんてごまんとおるんやから凪も早くしなアカンと先越されるちゅうのに! 」
沙和「この間も恋ちゃんが洋服貸してほしいって言ってきたの〜 」
孤狼「一刀が来るのを待ってたら何時になるかわからないぞ! 」
三人が凪の恋について悩んでいると
孤狼「どうせなら俺達で二人をくっつけないか? 」
真桜「兄さんええ事言いますな〜♪ 」
沙和「ナイスアイディアなの〜♪ 」
半分は友情のためだがもう半分はただ面白いからという理由で賛成する二人だった。
こうして三人による凪と一刀をくっつけちゃおう作戦が開始された。
そして次の日
凪「服を見たいから付き合ってほしい? 」
凪は下校の時に真桜と沙和に誘われた。
沙和「そうなの〜♪この間かわいい服を見付けたから買い物したいから付き合ってほしいの〜 」
真桜「親友のうちらしか分からんセンスがあるかもしれんからな♪ 」
二人に言われた凪は
凪「まぁ今日は特に予定もないしたまに服屋に行くのもいいかもしれないな 」
凪は買い物に付き合うことにした。
そして下校中
沙和「見付けたの〜!このお店なの〜 」
目的の服屋に到着した。
真桜「さっさと中に入ろうやないか♪ 」
凪「こっ…こらっ!押すんじゃない! 」
真桜が凪を店に入れてる間に沙和は携帯を取り出すと
沙和「こちらは準備オーケーなの♪そっちはどうなの? 」
孤狼「こっちもようやく会長の仕事が終ったようだぜ! 」
電話の相手は孤狼だった。
実はこの計画ははじめから仕組まれていた。
あらかじめ孤狼が一刀から好きな服を聞いておき、その服が置いてある店を調べておいてそこに一刀と服を着た凪を鉢合わせさせる作戦なのだ。
孤狼「それじゃあ今から一刀をそっちに向かわせるからそっちは頼むぜ! 」
沙和「わかったの〜 」
ピッ!
孤狼「あとは一刀を向かわせるだけだな 」
孤狼が一刀の方を向くと
及川「かずピー!帰りにカラオケ寄らへんか? 」
及川が一刀を誘ってきた。
一刀「及川がそんなこと言うなんて珍しいな、何か下心があるだろ? 」
一刀が聞くと
及川「んなもんないって!?わいはただ友達としてカラオケに誘っただけやがな!? 」
そう言う及川だが、実は下心があった。
及川「(合コンの相手がかずピー指名したやなんて言ったら絶対に来ないやろな!?) 」
ということだった。
一刀「でも俺音痴だし、行ってもつまらないぞ 」
及川「歌は歌わんでもいいねん!座ってればいいだけやからさ! 」
及川がどうしても一刀をカラオケに行かせるために言っていると
ガシッ!
及川は頭を掴まれた。
孤狼「悪いな、一刀はカラオケに行くにはいかねぇんだよ! 」
及川の頭を掴んだのは孤狼だった。
孤狼に睨まれた及川は
及川「でもかずピーがどうしても必要でして!? 」
ビビりながら反論するが
孤狼「んなもん知るか!カラオケならテメェ一人で… 」
孤狼は大きくふりかぶると
孤狼「行きやがれー!! 」
ビューンッ!。
及川を遠くに投げ飛ばした。
及川「あ〜れ〜!!? 」
キランッ★彡。
そして及川は星になった。
一刀「ありがとな兄貴、及川を飛ばしてくれてよ!じゃあ俺はこれで… 」
一刀が帰ろうとすると
ガシッ!
孤狼に肩を掴まれた。
孤狼「一刀は俺に付き合いな! 」
一刀「へっ? 」
一刀はわけを知らないまま連れていかれるのであった。
その頃、真桜達は
沙和「凪ちゃんかわいいの〜♪次はこの服を着てほしいの〜♪ 」
凪「おい沙和っ!いい加減にしてくれっ!/// 」
凪は沙和の着せかえ人形になっていた。
そんな時、
ピッピリ!ピョーピンピーピ!
真桜の携帯が鳴り出した。(着メロは気にしないで下さい)
真桜は携帯を開くと
真桜「『一刀を連れていくことに成功!すぐそちらに向かう 孤狼』かいな 」
真桜は携帯の内容を沙和に伝えると
沙和「わかったの〜!もう少し着せかえしたかったけど仕方がないの〜 」
着せかえは時間稼ぎではなく単なる沙和のお遊びだった。
二人が話していると
凪「もういいだろ私は帰るぞ! 」
凪が帰るために店の外に出ようとすると
真桜「もうちょい待ってや! 」
沙和「次の服は絶対凪ちゃんに着てもらいたい服なの〜! 」
凪「私に着てもらいたい服? 」
そして二人は孤狼から渡された一刀の好きな服が書かれたメモを取り出した。
真桜「ほほぅ、会長はんはこんな服が好みなんやな〜♪ 」
沙和「結構センスがいいの〜♪ 」
凪「? 」
二人の行動に凪は?だった。
しばらくして
孤狼「この店に入ろうぜ一刀! 」
一刀「ここって服屋じゃないか!? 」
孤狼が一刀を連れて店に到着した。
孤狼「とにかく入れよ! 」
ドンッ!
一刀「うわっ!? 」
バタンッ!
孤狼に押されて転んだ一刀が見たものは
凪「か…会長さん!? 」
キラーンッ!
一刀「これは!? 」
一刀の目線の先には
バニ〜!!
バニーガールの服を着た凪がいた。
真桜「よっしゃ行けや凪! 」
沙和「そこで脳殺ポーズなの! 」
二人が騒いでいると
孤狼「ありゃなんだ? 」
孤狼の質問に対して
真桜「何って、兄さんが渡してくれた紙に一刀はセクシーな服が好きって書いてたから 」
スッ!
真桜が紙を孤狼に差し出すと
孤狼「!? 」
孤狼は驚いた。実は…
孤狼「(しまったー!?間違えて及川が好きな服を書いた紙を渡しちまった〜!?) 」
ということなのだ。
そして一刀と凪は
凪「(やはり傷だらけの私にはこんな服は似合わない、しかもこの姿を会長に見られた!///) 」
凪が顔を下げて赤くなっていると
バサッ!
凪に一刀の上着が被せられた。
一刀「その格好じゃあ風邪ひくだろうから着なよ/// 」
一刀が顔を赤くしながら言うと
凪「ありがとうございます/// 」
凪も顔を赤くしてお礼を言った。
そしてその様子を見ていた三人は
真桜「これでいいのかな? 」
沙和「一応会話はできたけど… 」
孤狼「まぁまぁ、凪にしてみれば大きな一歩じゃないか! 」
孤狼の言う通り凪は大きく前進した気がした。
(孤狼の誤魔化しだが)
その後、凪は制服に着替えて一刀に寮まで送ってもらうのだった。
ちなみに投げ飛ばされた及川はというと
及川「何でこんなとこにおんね〜ん!!? 」
及川は東京タワーまで飛ばされていた。
その後、結局合コンには間に合わず女の子達に嫌われる及川だった。




