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あとがき

 ロンが亡くなった次の日は、しきりに雨が降っていた。

 ロンを段ボール箱に寝かせて最後の一日を過ごした。

 二日後、百合夫婦が帰って来たので、悟君と私で、母の家の庭に埋葬した。

 女房は三日三晩泣いて、目を泣き腫らした。

私は74歳、女房は69歳になっていた。

 母の松子ばあちゃんは、ロンが亡くなる二年前に98歳で亡くなっていた。もしかしたら今頃ロンと過ごしているのだろうか。


 悲しみに暮れている私に、よかれと思って

 「また、新しい猫を飼えばいいじゃない」と勧めてくれる人もいる。

 ロン君のように可愛い子と会えるだろうか、いや年齢的に無理だ、あんな辛い思いは2度としたくない。様々な思いが駆け巡った。


 ロンのにゃん生の1/3ほどは、薬を飲ませていた様に思う。

 何ヵ月経った今でも、最後の辛そうな姿が思い出されて胸が苦しくなる。


 ロンを飼うことで苦労も多かったがそれに勝る可愛らしさ、愛おしさ、どんなにロンに癒されただろう。

 私達夫婦にとって、ロンゾという家族の存在が、どれだけ幸せを満たせてくれたかわからない。


 最後に

 

 ロン君へ

「私達のもとに来てくれて、かけがえのない思い出をありがとうね」

「お父さんは幸せだったよ」


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