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第十九話  肛門線の破裂と大腸菌

 やっと長い通院が終わったのに十日も経たない内に、ロンの肛門の横の方に、えぐれた様な傷が出来ているのを見つけた。驚いて呉の病院へ電話したら

「連れて来い」と言うので陸回りで連れて行った。先生に診てもらったら肛門線が破れていると言う事だった。傷を洗ってもらい、ロンが舐めないように漏斗のような物を、首に取り付けられた。

「治るまでその漏斗を外さないように」と言われた。治るまで一週間位かかり、餌を食べたり水を飲んだりするのが、難しそうで可哀想だった。

 ネットで調べたら

「猫の肛門線は、肛門の左右(4時と8時の位置)にある強烈な臭いの分泌液を、ためる袋」とあった。


 それから一週間ぐらいして、ロンがトイレに何回も入ったり、下痢をしたりと調子が悪そうなので、また呉の病院へ電話して連れて行った。今度は

「大腸菌だ」と言われた。注射を打って薬をもらった。

「一週間後に連れて来るように」と言うので連れて行ったら、また注射を打って薬を出してくれた。

もう一度

「一週間後に連れて来るように」と言われた。連れて行って調べてもらうと、完治しましたと言うことだったので、安心した。


 ロンは昼間は一階の居間の、押し入れの中の衣装ケースの上で、寝て過ごす様になった。外に出たがるかと思ったが、初めはそういう素振りも見せていたが、出してもらえないと判ると、諦めたのか出たがらなくなった。

 寒くないのに、私が居間でテレビを見ているとひざに座るようになった。

 女房が台所仕事をしていると、足元に近付いて

「にゃ~にゃ~」鳴いて抱っこをせがむようになった。

 心細かったのか、なんだか前より甘えん坊になった様な気がした。


 


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