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猫イモウト  作者: 須羽ヴィオラ
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第十一章 サイカイ #5

「濱野さんが、思い出してくれて良かったよ。実は、頼みたい事があるんだ」

 暫くたってから、三笠君が私の耳元で囁く。

「なに? 私、三笠君の頼みだったら、何でもします」

 涙を拭きながら答える。


「ありがとう。じゃあ、僕と一緒にネコモリサマの所に行って欲しい」

「それは構わないけど…。なんで、もう一度ネコモリサマの所に…?」

 うーん、それは…。と、三笠君が恥ずかしそうに頭を掻きはじめる。

「僕も時間が戻った直後は、記憶が戻って無かったんだ。それで、ちょっとヘマを

してしまったんだ」


 ヘマ? なんの事を言ってるんだ?

「もし記憶が戻ってたら、ネコモリサマに対して、もう少し上手く立ち回れたんだ

けど。本当、失敗した」

「えーっ? 何の事を言ってるの? さっぱり分からないよ」

「ネコモリサマを助けたのは、僕って事になってるだろ。それで、ネコモリサマが

今朝早くに僕の所にやって来たんだ」

「…それで?」

「ネコモリサマから、恩返しの話をされたんだけど。その時に、恩返しを辞退する

とか、違う願いを言えば良かったんだけど…」


「えっ? いったい、何をお願いしたの」

 そこで、三笠君は大きな溜息を吐き出し、私に衝撃の事実を告げたる。

「僕に妹が居る事は言ったろ。昨日、その妹とつまらない事で喧嘩したんだ……。

そして、今朝、目が覚めたら……」

「目が覚めたら?」

「妹が……、猫になってた」


―おしまい―

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