表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第2話

彼女たちの本当の怖さを私は知ってしまった。

それは…


彼女たちの本当の正体だった。


怖い。恐ろしい。


ってもんじゃない。


とにかく、恐ろしいのだ。


だって…


彼女たちは…


ある日、私は、朝、早く学校に行った。忘れて帰った宿題をやるために。


その時、ドアが開く音がした。いじめのターゲットの彼女だ。机を運んでいる。なんか、酷く疲れている。


そんな彼女のぼろぼろになった姿を見て、

「大丈夫?」

と廊下で声をかけると、彼女は、私を睨みつけた。そして、

「なに?」

と冷たい視線と冷たい態度で言う。私がなにを話しかけても、何も答えなかった。無言だった。


その日、突然、ターゲットが私に変わった。グループ内にいるのに。


そしたら、彼女は、それから、学校に来なくなった。


私になったのは、私が彼女たちの正体を知ってしまったからだ。それと、彼女に話しかけたからだ。


それだけで、私の高校生活が一転してしまった。


次の日、私の席がなかった。机もイスも窓の外から投げられている。さらに、机に入っていたものには、落書きとキモい、ブスと悪口が書かれたノート。トイレに行けば、水を上からぶっかけられる。


次の日、下駄箱には、上履きがなく、見つけたと思ったら、泥まみれ。さらに、納豆が入っていたりも。


さらにさらに、次第に日々エスカレートしていく。


ヤクザのところに連れて行かれ、服を脱がされたり、身体を自由にやられたり。逃げるにも逃げられない。ホテルに連れて行かれることもある。そして、知らない男の人に襲われたり裸の姿をビデオや写真で撮られたり。


完全におもちゃ扱い。


最悪だ。


一番酷いのは、私を完全におもちゃ扱いし、服を切ったり、もう、立てないってくらいに暴力を受けたり、しまいには、手錠みたいなのをかけられ、完全に逃げられないように紐で縛られ動けなくしたり、それをそのまま、2週間くらい放置されたり。


もう、やりたい放題だ。


さらにエスカレートすると、そんなことばかり続き、私の身体はぼろぼろだった。


痛い。


苦しい。


私は、学校を休むと、迎えに来る。それで、別の顔をして私を無理矢理でも学校に連れて行き、好き放題。


何度も何度も自殺しようと高いところに立つ。


すると、

「何してるの?」

と優しい声で言う。そして、

「そんなことしたら、泣いちゃうよ!」

と言う。


逃げたい。でも、逃げられない。


追い込まれる長い長い暗い日々が続いた。


それは、長い長い暗いトンネルのようだった。


彼女たちの本当の正体は…


ヤクザだった。


しかも、強い身分でもあったのだ。


この長い長い暗い日々は、再びある方向へ行こうとしていたのだ。


高校生戦争は、そのまま続いていった。


まさか、ターゲットが変わりつつあることを私はまだ、その時気づいていなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ