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王都への道
重い体を引きずりながらその声の持ち主は声をかけて来た。
「急に声をかけてすまない。驚かせてしまったね。申し訳ないが、この子の分だけでも食べ物を分けてもらえないだろうか?」
輪廻は、彼の背中に背負われている子供に目を止めた。
5,6才位の少年だった。目は開いているがかなりぐったりとしていて、虚空を見つめているだけだった。
その様子を見て輪廻は慌てて声をかけた。
「どうぞ、こちらへ。残りのスープと雪兎の肉が少しあるのですぐ焼きます。まずは、火に当たって体を暖めてください。」
「すまないね。」
男性はそう言って体を傾け、背をわれていた少年を地面に立たせた。手頃な石を椅子にして少年を座らせた。
その間に輪廻は携帯用の食器を出し、二人分のスープをよそった。




