↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

7・わが子の帰りを待つ二人

「桃太郎はもう鬼が島につきましたかねぇ」


「そうじゃのぉ、そろそろついとる頃かのうぉ」


 お爺さんとお婆さんは桃太郎の事が心配でした。


 ただ、二人とも桃太郎が鬼に負けるという発想はありません。



 一方の桃太郎はとうとう海の見えるところまでやってきていました。


 犬甘、日吉、海道一の弓取りを連れて。


 村についた桃太郎は鬼退治に行くことを村人に伝えますが、皆一様に首を横に振ります。


「止めといた方がええぞ、あいつらデカイ金棒振り回しよる。あんな奴はお前らでは相手にならんじゃろう」


 村人たちはそう言って桃太郎一行を止めようとしていました。


「ここは任せてもらおう」


 日吉が猿のような顔をニカっと笑わせて一人の漁師の下へ向かいました。


 しばらく話していましたが、どうやら話がまとまったようです。桃太郎たちを呼び寄せました。


「この人が乗せていってくれるそうだよ」


 そして、桃太郎一行は鬼が居を構えるという鬼が島へと向かうのでした。


「あれが鬼が島か」


 しばらくすると鬼ヶ島が見えてきました。あたりは潮の流れが速く容易に近づくことが出来ません。


「この辺りは流れが速くて誰も来たがらないんでさぁ、まあ、俺にかかればこのくらいどってことないがな」


 漁師はそう言って船を操作してどんどん島へと近づいていきます。

 島に近づくと館のようなものと物見櫓らしき建物が見えてきました。


「そろそろ見つかったかな」


 犬甘と弓取りがそんな話をしています。

 しばらくすると館の船泊らしきところから船が出てくるではありませんか。


「奴ら、出てきやがった。ここは任せてもらおう」


 弓取りはそういうと弓に矢をつがえて放ちました。

 矢は見事に相手の船の先頭にいた鬼へと命中しました。

 弓取りはさらに次々に矢を放ちます。


「私も加勢しましょう」

 

 桃太郎もサンパチを構えて撃ちだしますが、弓取りのようにうまく当てることは出来ません。

 弓取りと桃太郎が船泊から出てきた船を退治し終えると、漁師は船泊へと船を進めていきます。


「よし、櫓を狙うぞ」


 弓取りが櫓を狙って矢を放ちます。その間、桃太郎は船泊の周囲をサンパチを構えて警戒します。

 

「よし、行くぞ」

 

 船泊に入った船から犬甘と日吉が飛び降りて館へと向かっていきます。犬甘は長槍を振り回し、日吉も槍を構えてバッタバッタと鬼を倒していきました。弓取りと桃太郎は弓とサンパチで彼らを援護します。

 犬甘と日吉が館の門をくぐって中へと攻め入り、弓取りと桃太郎が櫓を奪ってそれを支援していきます。


「鬼とは聞いていたが、ただの大男じゃねぇか、赤ら顔や青い顔が居るだけで物の怪の類じゃねぇ」


 犬甘はそんな事を言いながら長槍を振り回して鬼たちを倒していきます。後ろから襲い掛かった鬼が突然倒れます。


「おっと、かたじけない」


 鬼の後頭部には矢が刺さっていました。


「どんな相手かと思ったけど、この数なら何とかなりそうだ」


 そう言いながら日吉も槍を振るい、金棒をヒョイっと避けながら鬼を倒していきます。ふいに横合いから襲い掛かった鬼の腕が吹き飛びました。


「おっと、助かったよ」


 日吉が振り向いた先にはサンパチを構えた桃太郎が居ます。

 こうして四人は鬼を倒しながら館へと向かいます。そして、最後の門の前には6人の鬼が金棒を構えて待っていました。


「ここはお任せ」


 弓取りはそういうと瞬く間にその6人に射かけ、倒してしまいました。


「よし、では行こう」


 犬甘を先頭に門をくぐります。左右に隠れていた鬼は犬甘が長槍を振り回して一撃のもとに倒してしまいました。

 そして館の中へと進みます。館の中には一際大きな大男が待ち構えていました。


「よく来たな」


 赤い顔をした大鬼は手に斧をもってそう言いました。


「村を荒らしまわるとはどういう事だ」


「我らは海賊、弱い者から奪うのが生業よ」


「なるほど、では、話し合う事は何もないな」


「お前らが金銀財宝を置いていくなら話し合おうではないか」


 大男はそう言って四人を睨め付けるのでした。


「おいて行くような金銀は持ち合わせていない。村で奪ったものを返してもらおうか」


 桃太郎は大男にそう言いました。


「それでは話にならんな」


 大男は四人へ斧を振るいました。犬甘がそれを長槍で弾こうとしますが、長槍が折れてしまいます。長槍を失った犬甘めがけて斧が襲い掛かりますが、弓取りが射かけて斧を止めます。

矢を防いだ大男はさらに踏み込んで桃太郎を狙いに来ますが、桃太郎は飛び退いてそれを避けました。

それでも斧は止まりません。桃太郎を執拗に狙います。そこへ日吉が割って入りますが、日吉も槍を弾き飛ばされてしまいました。


「威勢は良かったがどうした?逃げるばかりでは我を倒せ『パン』・・・・」


 日吉をあざ笑っていた大男に桃太郎がサンパチを撃ちかけました。サンパチの弾は見事に大男を撃ち抜きました。


「はっ、油断したもんだ。まさか、この俺がやられるとはな」


 大男はそういうと崩れ落ちていくのでした。

 それを見届けた四人は館の中を更に探してまわりました。そして四人は鬼たちが村々から盗んだ品々を見つけました。


「よし、村へ帰って鬼を倒したことを皆に知らせよう」


 四人はそのまま村へ鬼退治を知らせるために、島を後にするのでした。


めでたしめでたし











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。