アカツキ ー異世界に居場所を作る物語ー
いつも生きづらさを感じていた。
今いるこの場所が、自分の居場所だとは思えない、そんな場違い感を抱えて生きてきた。
ここから逃げ出したい、そんな想いがどこかにあったのだ。
思い返せば、いろいろなものから逃げてきた。
勝負事からも、何かの選択からも。
そんなオレへの周囲の評価は、マイペース、優柔不断、いい人。
そして、
そう言われながらも、ニコニコと笑って見せている、それがオレだ。
勝ちたい人に勝たせてあげた方が、良いに決まっているのだ。
オレは別に、ここで勝てずとも良いと思っているのだから。
ここがオレの居場所だと、思えていないのだから。
そんな日々を過ごしていたある秋の夕暮れ、
人通りの少ない小道の真ん中で、
沈みつつある夕日を背にしてたたずむ黒猫が、毛づくろいをしながら声をかけてきたのだ。
「やぁ、初めまして。 俺はお前を、迎えに来たんだ」
オレはそんな異常な光景を目の前にしながら、
人生で初とも言える、自主的な選択を、自然におこなっていた。
「どこでも良い。連れて行ってくれ」
初めて自主的におこなった選択が、
“逃げであった”ということは、皮肉としか言いようが無いのだけど。
※題名は思案中です。変えるかもしれません><。
今いるこの場所が、自分の居場所だとは思えない、そんな場違い感を抱えて生きてきた。
ここから逃げ出したい、そんな想いがどこかにあったのだ。
思い返せば、いろいろなものから逃げてきた。
勝負事からも、何かの選択からも。
そんなオレへの周囲の評価は、マイペース、優柔不断、いい人。
そして、
そう言われながらも、ニコニコと笑って見せている、それがオレだ。
勝ちたい人に勝たせてあげた方が、良いに決まっているのだ。
オレは別に、ここで勝てずとも良いと思っているのだから。
ここがオレの居場所だと、思えていないのだから。
そんな日々を過ごしていたある秋の夕暮れ、
人通りの少ない小道の真ん中で、
沈みつつある夕日を背にしてたたずむ黒猫が、毛づくろいをしながら声をかけてきたのだ。
「やぁ、初めまして。 俺はお前を、迎えに来たんだ」
オレはそんな異常な光景を目の前にしながら、
人生で初とも言える、自主的な選択を、自然におこなっていた。
「どこでも良い。連れて行ってくれ」
初めて自主的におこなった選択が、
“逃げであった”ということは、皮肉としか言いようが無いのだけど。
※題名は思案中です。変えるかもしれません><。